これは、グラーツでの友人に教えてもらったこと。

オーストリアでは、夏になる前に、皆がする予防接種があるということ。


対象: ツェッケンというダニ (日本名だとマダニ)

ツェッケンの生息地域: 南ドイツ、チェコ、オーストリア あたり

影響: このマダニ。血を吸うだけでなく、刺されたときにウィルスにより脳炎のリスクあり。

接種方法: 3回の予防摂取で効果は3年。初年は1ヵ月あけて2度摂取。3度目は1年後。
       2度目摂取後から効果あり。   
       ダニにかまれるのは予防できないけれど、脳炎のリスク低下になる。



私たちがその話を聞いたのは春。
聞いてすぐなら間に合ったんだろうけど、うかうかしていました。
滞在期間中に、2回目の接種までに間に合わなそうだったので、接種しませんでした。
外遊びが好きな私たち夫婦は、ちょっと心配だったのですが、しょうがない。


これから接種、という友達に注射を見せてもらいました。


日本で予防接種というと、医療機関とか、保健所にただ行くだけ。
で、ちくっと打ってもらう。
この国では、注射は、自分で町のドラッグストアで購入。
医療機関に自分で持って行って、打ってもらうそう。


これが、マダニの姿か。
IMGP3392


中身の写真は取り忘れたんですが、薬液が入った注射器と針が一体型になったものでした。



今、調べていて知ったのですが、
この地域では、夏になるとツェッケンは犬や猫が外に出ると必ず連れてくるほど、そして、庭仕事をしていても、普通にいるくらいの存在なんだとか。
足が肌にくいこんでいて、上手くとらないと危険。

ツェッケン専用の、虫除けとか、虫とりピンセットがあるそうです。



おーこわ。



何もなくてよかったです。



日本では、セアカゴケグモが話題になっていますね。
そのニュースを見ていて、ふと思い出しました。



マダニと初夏脳炎(2008年7月4日付コラム記事)
http://www.newsdigest.de/newsde/column/doctor/1337-ixodid-and-brain-fever.html
ドイツニュースダイジェスト内「ドクターの診察室」掲載