naokoのグラーツ滞在日記

オーストリアのグラーツという街で半年間生活していた時の記録です。

2014年07月

カエルの洗剤

日本でもたまに見る、台所洗剤。

輸入雑貨のお店においてあったりして、かわいいので私はけっこう好きです。
小さいタイプのものを買って、日本でも使っていました。

「Frosch」

グラーツの家では、入居時は使いかけの残ったものが置いてあったのでそれを使って

なくなってからは、カエルのやつを購入して使っていました。真ん中のピンクのやつ。

日本だと、カエルの方が高いんだけど、グラーツではこれが一番安いくらい。
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あー、ちょこっと写っている。

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日本だと、台所洗剤くらいしか見かけないですが、グラーツだと各種洗剤の、カエル商品をみかけました。
こんなにあるなんて知らなかった。


クレンザーも、これつかってました。オレンジのやつ。
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絵から判断なので、間違っているかもしれないけど



家具のつやだし。
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窓そうじ
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水周りの金属みがき
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トイレそうじ
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洗濯製剤?袋に入っている。日本と保存形状が違いますね。
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柔軟剤かな?洗濯のり??
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これも柔軟剤っぽい?ミルクっぽいから、入浴剤?わかりません!!
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よくかわらないけど、かわいいパッケージでした。

すべて買うわけじゃないけど、見ているだけで面白かったです。


これを書きながらしらべていたら、この「Frosch フロッシュ」というメーカー。

ドイツのメーカー。環境に配慮したエコな製品を作っているらしいです。へー。

日本語サイト→http://www.asahi-kasei.co.jp/saran/products/frosch/



購入した、台所洗剤とクレンザー。

パッケージが好きだったので持って帰りたかったけれど、来る時も、帰りもスーツケースひとつ。

お金を払えば、送ったり、超過料金で持って帰ることもできたけど。

これは、ここでの思い出。として、涙ながらに、お別れして置いて来ました。



懐かしいなー。



ことわざシリーズ


ことわざカレンダーも、好きな言葉だけ写真に撮って、置いてきてしまいました。

限られたものの中で、大切なものが見えたシンプルな生活。

便利なものや、たくさんの思い出の品に囲まれるよりも、日本でもシンプルに生活したいなーと思って。


「高嶺の花を羨むより 足元の豆をひろえ」


高望みをせず、身近なものを確実に手に入れよということ。

なるほど。
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アメリ と 旅

映画「アメリ」

2001年のフランス映画

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パリ モンマルトに暮らす、パリジャンのささやかな幸せを描いた映画。

日本でも大ヒットしました。


静かな音楽のフランス映画






先日の母、妹の訪問でも、ウィーン滞在中のホテルで、妹が「アメリみたい!」とこんな写真を撮っていました。

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グラーツへ出国前。

学生時代の友人から、こんな贈り物が届きました。 

手作りのフェルトのだるま。



ほっとしたもらえたら。とのメッセージと共に。

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軽くて、小さいだるまたちは、グラーツへの荷物のすきまに入り込んで

グラーツまで一緒についてきました。



かわいいので、テレビの前に飾り

家の中の癒しスポットとなっていました。
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私のかすかな記憶では、アメリという映画が好きだった、その友人。


映画「アメリ」の中にこういうシーンがあったことを思い出しました。


主人公のアメリが、父親の庭の人形を父親に内緒で世界旅行をさせ父親に旅の楽しさを思い出させるというもの。

家の庭の人形が行方不明になり、人形が世界中を旅しているように、世界中の有名な風景と人形が一緒に写った写真が、父の元に届くうエピソードだったはず。たしか。

こんなの
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私も、このだるまを旅行に連れて行こうかな。と、ふと思った。

気づくのが遅かったので、グラーツ滞在の後半だったのですが。


軽くて、小さいく、荷物の中でも、邪魔にもならないし、負担にもならないので、私の小さいバッグにいつも入っていました。


だるまと旅した、記録です。


カッパドキアの奇岩
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と気球

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ブダペスト くさり橋
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ドナウ川
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チンクエテッレ
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ピサの斜塔  乗ったり
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支えてみたり
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ソレント

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アマルフィ海岸
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フィレンツェ
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ヴェネチア
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帰国時にも 隙間に忍ぶだるま

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わがやの玄関。

独身のころからの習慣。季節ごとの飾り付けをするのが好きです。

出かけるとき、帰宅して。仕事が忙しくても、季節感を感じられるから。

今までは、こいつらが主役になることが多かったのですが。
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帰国したのは6月。 

この子達を主役にしてみました。

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梅雨の季節もすぎて

夏バージョンにしなくては。




だるまシリーズ、見たことのない写真があったと思います。
最後の旅行はイタリア。
現在、写真の整理中です。旅行記も書かなくてはな~。
もうしばしお待ちを。

加藤登紀子「今日は帰れない」パルチザン


帰国してまもなくの頃。


民放のバラエティにうんざりして
ほとんどテレビをつけずにすごした1週間
なぜだったか、ふとNHK BSをつけてみた。
そこでやっていた番組。

NHK BSプレミアム 「旅のチカラ」

毎回、各界著名人が旅人となって、世界各地をある目的を持って旅をし、その中で自分を見つめ直し、次のステップを踏み出す「チカラ」を得ようと奮闘する姿を追う。
という番組。

2013年9月に終了しているので、再放送だったのか。


今回の旅人は、加藤登紀子。

70才の節目を迎えるシンガー・ソングライター
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よくは知らないけれど、紅の豚が好きな私。
グラーツでは、生活のBGMとして、時々加藤登紀子の「時には昔の話を」を聞いていた。
加藤登紀子は、この映画のジーナ役の声優もしている。



旅の舞台は、ポーランド。

聞いたことがあるような、ないような。
きっとないんだろうけど
なんとなく耳に懐かしい気がするこの曲


「今日は帰れない」
彼女の持ち歌のこの曲のルーツをたどって、ポーランドをめぐる旅であった。




グラーツ滞在中 私の人生初の海外一人旅 その行き先はポーランド

そして、ナチスドイツの占領や ポーランドの独立について触れた旅であった。




クラクフの美しい町並み

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そして、アウシュビッツ強制収容所
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この曲。
「今夜は帰れない」
恋の歌かと勘違いしそうなタイトル。

AKBが「今夜は帰らない」とい曲を歌っているらしいし…。


本当は、第二次世界大戦下、ナチスに抵抗したパルチザンの歌 Dziś Do Ciebie Przyjść Nie Mogę


この曲は、ゲリラ活動に参加するため、もう恋人に会えないと死を覚悟した反ドイツのポーランド・パルチザンの心情を歌った歌であり、第二次世界大戦末期、1944年の「ワルシャワ蜂起」の時、市民の間で歌われたものだそう。



加藤登紀子の旅の始まりはナチスドイツに徹底的に破壊しつくされ、そして市民の努力により復元、復興された美しい町並み。ワルシャワ。
私は、戦禍を逃れたクラクフしか行っていないのだけれど、
あの旅を思い出し、胸を熱くするものがあった。



30年前からこの曲を歌っている加藤登紀子。
町でこの歌を歌うと、市民は知っていると、この曲を口ずさむ。
涙を流しながら歌う老人もいた。

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「ワルシャワ蜂起」
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下のワルシャワで、ポーランド亡命政権を支持するレジスタンスや市民が、1944年8月にソ連軍の呼びかけにより、ドイツ占領軍に対して起した武装蜂起。
この武装蜂起に結局、ソ連軍が救援せず、約20万人の兵士、市民が死亡して、蜂起は失敗に終わった。そして、その後、反撃に転じたドイツ軍に、ヒットラーはワルシャワの徹底的破壊を命じ、ワルシャワは瓦礫の街と化した。圧倒的な重火器・戦車・火炎放射器でドイツ軍の懲罰的な攻撃で、市民22万人が戦死・処刑され、ワルシャワは焦土と化した。1945年、ナチス・ドイツ敗戦とともに、今度はポーランドはソ連の占領下に置かれたのである。



第二次世界大戦後、この曲の作曲者は不明とされていた。作曲者も、時期も、場所も。この曲を30年歌い続けた加藤が、それに関連する人、場所をめぐりルーツを探るという番組内容。


番組の中、この歌が生まれたのは、ポーランドの地方都市「ルブリン」、そこを拠点に活動したパルチザン、「ネルヴァ部隊」だということが明らかになる。


ユダヤ人、ナチスに抵抗するポーランド人が収容されて、そこで命を落としたという「マイダネク絶滅収容所」
ネルヴァ部隊の隊員の多くは、この収容所で命を落とした。
作曲者は、そのネルヴァ部隊の支援者。「スタニスワフ・マギエルスキ/Stanisław Magierski」氏


ナチスドイツが去ったポーランドは、親ソ連政権の手に渡る。
開放という名の、支配。


「マギエルスキ」氏は、パルチザンの支援者であったことから、新たな政権により投獄される。それは、パルチザンの抵抗を恐れたため。

自らの危険を感じた、マギエルスキ氏は、自らが、この曲の作曲者であることを、公開しなかった。

また、その後、東欧民主化運動が盛んになった1960年代。ワルシャワ放棄を描いた「今日は帰れない」が上演される。その時も、作曲者が明かされなかったという。



そして、今。
30年この曲を歌い続けた、加藤登紀子が、その事実に出会った。


「今日は帰れない」

今日は君のところには行けない
すぐに夜の闇の中を行かなくちゃ
窓から僕を見ないで その眼差しは霧の中に沈む

愛する人よ 僕が森へ寝に行くのを知ってどうするの
これ以上ここに居られないんだ 森の仲間が待っているから
これ以上ここに居られないんだ 森の仲間が待っているから

もし春までに僕が帰らなければ
僕の兄弟が畑に種を蒔くよ
僕の骨に苔が生え 広い土地を肥やす

或る朝 畑に出て麦の穂に手を添え
恋人のようにキスをしておくれ
僕は麦の穂の中で生きるだろう




加藤登紀子は、この歌をアンナプルクルという歌手が歌っているのを聞き、自らも歌いたいと、
彼女が来日しているときに、直接彼女に話し、了解を得たそう。

アンナプルクル ポーランドの民主化を訴え、国外追放・亡命先のパリで「今日は帰れない」を歌った歌手。

アンナプルクルによる 「今夜は帰れない」




ただ、日本に住んでいたら、見なかったかもしれない番組。
見たとしても、何の感想も持たなかったかもしれない番組。

この半年の滞在が、たくさんの旅が。
自分のアンテナを多くし、たくさんのものを引っかけてくれている。
目を向けさせてくれている。
そして、掘り下げて調べてみようという、気持ち、行動力、エネルギーをいまだにくれている。

そんな気がしています。






*パルチザンとは
占領軍への抵抗運動内戦革命戦争における非正規の軍事活動、またそれを行なう遊撃隊およびその構成員。
特定の集団をさすものではないので、「歴史的な主なパルチザン」のように表現される。
私が聞き覚えがあると思ったのは、旧ユーゴのパルチザンについて勉強したことがあったからだったのだろう。



マイダネク強制収容所
ナチスドイツが、第二次世界大戦中に設置した、強制収容所のうちのひとつ。
正式名称は、ルブリン強制収容所。
ポーランドのルブリン郊外に位置する。
アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所と同じく、強制収容所と、絶滅収容所の役割を兼ね備えた収容所。
規模は、アウシュビッツ=ビルケナウに次ぐ。
マイダネクには総計で50万人もの人々が収容され、そのうち36万人以上が死亡したという


ネズミ捕り

ある日、散歩していた時の光景




銃のようなものを、道路に向ける、軍隊のような服装の人
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なんだかものものしくて、怖いなーと思っていたら



スピード違反の車が捕まっていました。
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また、別の日。


同じくスピードがんを道路に向ける、警察官。
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そして、スピードオーバーの車をとめる。
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日本だと、車から見えない物影に小さな机を置いて、やっているイメージ。
国が変われば、ネズミ捕りの方法も変わるんですね。



根セロリ

日本にいたころ、セロリはけっこう好きな食材だった。



浅漬けにしたり、生で食べたり。



グラーツでこういう食材に出会った。


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可食部が根の部分というセロリの品種。


見た目がグロテスクで怖いので、なかなか買わなかったんだけど、4月か5月に友達に教えてもらった。

セロリアックとも呼ぶらしい。


根菜なので、重たく、硬いんだけど、ナイフを入れると、セロリのいい香りが広がる。


スープにしたり、炒め物にしたり。

日本にもあるのかな?あまり見たことがなかったけれど。



フライにしたら美味しいと聞いて

食べずに残って、硬くなったパンを

自分でがりがりとチーズ用の下ろし金みたいなやつで砕いてパン粉風にして

フライにしてみました。

美味しい。

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1kgくらいあるのに、1個€1しないで買えたこれ。

日本で、手ごろな価格で手に入るなら、また食べてみたいな。




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