現在ローマです。
名作「ローマの休日」
オードリーヘップバーン扮する、ヨーロッパ最後の皇室のアン女王。
お屋敷を抜け出して、偶然出会った新聞記者のジョーとローマの観光をする。
という話。
見たこともないのに、ネットで調べて、ロケ地めぐりなんてしてみました。
オードリーヘップバーンが出演していること、ローマが舞台であること、階段でアイスを食べること。
そこまで知っていても、見たことがない人、意外と多いのでは??
私も、有名なシーンがあまりに多いので、見た気になっていましたが、実は見ていなかったことに、、ローマに来る直前に気づきました!!
読書好きの私。
ここ数年で読んだ本のなかで、印象的なものの中に、「ローマの休日」を上映することが、キーワードになっているものを何冊か読んでいたことも影響しているのかもしれません。
ローマの休日は、1953年の映画。
公開から50年以上経過しているので、著作権などは消滅しているそうで、you tubeなんかでも、簡単に見ることが出来ます。
時間もなくて、ちらっと、予習に見ただけなんだけど、昔の映画とは思えないほど、オードリーヘップバーンが美しく、チャーミングで魅力的なこと。そして、話もコテコテでありつつも、けっこう面白い。
いつまでも色あせない映画なんだと思います。
ローマの休日が好きで、ロケ地めぐりをした人ってきっと世界中にたくさんいるんだろうなーと思う。
けれど、映画も見ていないのに、ロケ地めぐりをして、後日映画を見ながら
「ほー、ここだったのか。わけもわからず写真撮ってきたけど」と、
感激したり、納得したりする人ってあまりいないだそうなー。
帰国したら、ちゃんと見よう!!
と思いつつ、本家を知らずに「ローマの休日」ロケ地めぐりスタートです。
アバウトですが、地図にしておきました。
①バチカン市国 サンピエトロ寺院
カトリックの総本山。
タイトルバックで使われていました。
サンピエトロ寺院のクーポラから、サンピエトロ広場を一望した風景。
②トラヤヌス帝の記念柱
これもオープニングのバック。
ぜんぜん意識していなかったので、きちんと写真を撮っていませんが。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂のそば、フォロロマーノを見下ろせる場所の近くの広場にあります。
たまたま写っていた。
これかと思って、違う場所で撮っていた写真。
これは、フォロロマーノの凱旋門。
③パラティーノの丘
らしいです。これも、オープニングのタイトルバック。
ここは、フォロロマーノの一部です。
これも、意識していなかったけど、右の方がそれ。
この奥とかもそうかな。好きな人は、当時と景観が変わらない場所がほとんどだから、きっちり同じ場所見つけるんだろうなー。
なにせ、私、見てないもので(´・ω・`)
④ポポロ広場
オープニング。
更新直前に気づきました!
これは!!
ライオンの噴水は見なかったけど、ここですね。 偶然。ラッキー。
帰国後に、今、オリエンテーリングしている気分。
⑤フォロロマーノ の セヴェルス帝の凱旋門 サルトゥヌスの神殿
アン女王が宿泊地の王宮かどこかを抜け出し、道端で寝ている(睡眠導入剤のせい??)彼女を、新聞記者のブラドリーが見つける場所。
映画だと、車が通ったりして、タクシーを拾ったりするのですが、現在は完全に世界遺産で、遺跡公園という感じ。
フォロマーノの中で寝ているシーンを撮影するなんて、現在の映画では考えられないことだなー。
ちなみに、ここは現在入場は有料。少し前まで、無料で入場できたらしいです。
まさにこの2つ
おそらく後ろに凱旋門
この凱旋門!
有料で、この公園内を歩けるんですが、無料で、高いところから眺めることもできます。
この写真だと、カンピトリーニ美術館の前あたり。
これが無料の道路からの一枚。
映画と同じアングルならトラヤヌスの記念柱の方、フォーリ・インペリアーリ通りからだと思います。
⑥マルグッタ通り51番
新聞記者の住所。マルグッタ51番地。
これは映画の中の話。
かと思ったら、なんとこの住所が実在します!!映画を見ていない私でもちょっと興奮しました。
さらに!!
この住所の同じ場所でロケしていたらしいです。現在もその家が残っていて、普通に人が住んでいるんだとか。
この部屋
このアン女王が飛び出していった門。坂、階段。それもすべて残っているそう。
マルグッタ!!
ここがマルグッタ通り。
大きい通りから一本内側なので、静かで雰囲気がいい。
家を出て、アン女王が歩いていたのは、このストリートだったのかもしれない。
到着。しましたが、門が閉まっています。そして、工事中です。
タイミングがいいと、管理人さんが、「ここだよー」と案内してくれることもあるらしいとの話でしたが。
けど、たしかにこの門。
51番地
左右のお宅はこんな感じでした。
パブィーノ通りから。つきあたりがマルグッタ通り。 けっこう満足。
ちなみに、これは、新聞記者の家のベランダ?テラス?からの風景。 正面の教会。
本当に近くにありました。
これも、たまたま写ってました。
⑦ヌオーヴァ教会修道院時計塔
これは、寝坊して、カーテンを開けて、、時計を見て。
「12時!!寝坊だ!!」という時の時計。
新聞記者の家からはだいぶ遠くて、窓からは見えないと思われます。
現在は、時計の針がありませんでした。
⑧トレヴィの泉
ザ・観光名所。 トレヴィの泉。
まだ髪の長いアン女王
美容院で髪を短く切ります。ローマの休日を象徴する、チャーミングな髪型。
トレヴィの泉の横、ここが美容室と設定されている場所。
現在はかばん屋さんです。
今日は閉まっていました。
何が禁止なんだ?ローラースケート?
中に観光目的に入ると、店主にいやな顔をされるらしいという話です。
が、店先にローマの休日のポスターが貼ってありました 笑
⑨コンドッテイ通り
スペイン広場の前の通り。アン女王がカットした髪型のチェック。
現在、ここは、ブランド店がひしめく、ブランドストリート。プラダの店舗になっているそうです。
特に意識せず、キレイと通りだなーと思って通った場所。確かに、ブランドストリートではあったかも。
⑩スペイン広場
アン女王がジェラードを食べていた、有名なシーン。
現在、この階段での飲食は禁止。アイスを食べることも出来ないし、アイスを販売している店舗もないとの情報。
到着。すごい人。
残念ながら、工事中でした。 後ろの時計塔も、目の前の噴水も。そして、けっこうな人。ローマの休日ファンの観光客だけじゃないと思われる。
この階段の上にメトロの駅があるので、何度か通ったんだけど、いつもすごい人。
階段に腰掛けて、あれ、??何か食べてない??
ここは有名観光地。
定番豚ののおもちゃ、ブランドバッグ、花束。を売る貧しそうな有色人種。
それいがいに、階段に座っている人に、手提げバッグから取り出して缶ビールを売っている黒人さんがいました。
この階段にぎっしりの人。そして、缶ビール。
ここは河川敷で、今から、河川敷花火大会が行われるんじゃないかと思うような光景でした。
基本的には禁止だけど、厳しく取り締まる人がいないのかもしれません。
一応記念に、アン女王が座っていたと思われる石に腰掛けてみました。
ウォーリーを探せ状態ですが…。
本当に、史跡としてでなく、町全体が50年前と変わっていなのだろうと感じます。
だからこそ、面白いのかもしれない。
⑪パンテオン
アン女王がタバコを吸って、新聞記者に写真を撮られたカフェ。
場所は、パンテオンの横です。
ただ、現在そこにカフェはなくて、アイス屋さんでした。
パンテオン
の横、丸のあたりにカフェがあったという設定。
映画
この角度かなー 映画みてないのに、よくやったと思います。勘で。
現在はアイスやさん
ここはローマの休日のロケ地??と聞いたんだけど、なんだか陽気だけど、言葉が通じないまま、写真を撮ろうというおっさん。
お店には。ローマの休日のシーンの写真が貼ってありました。
⑫カフェ・ノテーゲン
アン女王がタバコを吸ったカフェ。
設定はパンテオン。
撮影は別の場所だったそう。スペイン広場からポポロ広場へ向かうバブィーノ通りの途中、左側、「カフェ・ノテーゲン」というところらしいです。
・オートバイ
有名なオートバイのシーン。
交通渋滞、細い小道。
小回りがきくからか、オートバイ、スマートが多かったです。
⑬コロッセオ
新聞記者と一緒にオートバイで市内を駆け回ります。
そのなかで、通った場所。
まず、コロッセオ。本当に、ローマの観光映画なんだなと思います。
ロケ地めぐりをしなくても、たいていの人がめぐる場所ばかりが出てきているので。
写真を撮っていなくても、近く歩いたし!という場所ばかり。
これですね。
内部も見学
本当に変わらない姿。観光施設も、町並みも。
コロッセオ内部から、外部をのぞける場所。
アングルは違うけど、ここなんですね。
⑭ヴェネチア広場
このへんも、オートバイで疾走していた場所らしいです。
こらー、止まれー!とかそういうあたり?
この広場の写真はたまたたま撮っていたんだけど、間違えて、ナヴォーナ広場かと思って、そっちで気合入れて写真撮っちゃってたな。
これです。
⑮ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂
ここも、オートバイで通った場所。
記念撮影したのしかなかった。ここです。すごい大きい建物。
⑯カンピドーリオ広場・ローマ市庁舎前
通り過ぎただけだけど
右側がきっとそう
うえのこの建物が写真と一緒
⑰マルケス劇場とオッタヴィアの列柱
これも、スクーターで。
ここかと思ってたけど、ちょっと違った。
マルケス劇場、近くまで行ったのに、結局行かずじまいだったなー。
⑱サンタ・マリア・イン・コスメディン教会 真実の口
ここも、ローマの休日を代表する有名な場所。
テヴェレ川近くにある、教会。
手を入れて、うそつきは手が抜けなくなるというあれ。
教会 これです
予想はしていたけど、すごい行列
なんと、外まで
けど、一応やりました。 整理係がいて、写真は一人一枚だよ!!と。しかもシャッター押してくれるんだけど、すごい速さで押して、キャピキャピの観光客や、しつこい観光客、のろのろの観光客。
すべて、上手にさばききっていました。
この顔、みんなが手を入れるので、口元だけ消耗が激しいそう。
そして、この顔、紀元前1世紀ころの、下水の蓋だったんだそうです。
⑲フォルテュナーレ神殿とヴェスタ神殿
これは、さっきの教会から出て。
警察に捕まった場所。教会の隣の建物が警察という設定だったか。
婚姻届を出しに行くところだったんです。と言い訳して、祝福しながら釈放されたあのシーン。
この2つ。
偶然ですが、どっちも写ってました。
⑳サンタンジェロ城
さー、盛り上がってきました。
川の上のパーティです。
髪を切ってくれた美容師さんに教えてもらったパーティ。
橋を渡ってお城へ。
踊ったりしていい雰囲気。
けど、乱闘騒ぎになって。
ギターでガシャーン!!
最後は、川に飛び込んで逃げたりもします。
おー、ここだ。
最初に、階段から降りるんだけど
きっとここでしょうね
あとは、私がとやかく言うことではないんですが
21バルベリーニ宮殿
女王滞在していた場所
22コロンナ宮殿
最後の記者会見の場所
ここは、週に1回半日のみの開放だったはず。調べてみてください。
今、調べていてわかったんですが、ベネチア広場、右の大きな建物(おそらく銀行)の向こうにコロンナ宮殿はあったらしいです。
そして、最後のほうの、新聞記者の家での会話。
このロケ地予習をするまで知らなかったのですが、この映画を象徴するような、
そして、女王にも、新聞記者に、誰においても、言えるこの言葉。
なんだか、新聞記者を応援したくなったり、
アン女王の成長をほほえましく思ったりして。
新聞記者の家にキッチンがないという話から、キッチンがあれば、料理が作れるのに私。と。
いつも外食という新聞記者に、それでいいの?とたずねるアン。
そして、ジョーがこう言う。
「 Life isn't always what one likes.」
「人生は、必ずしも思うようになるとは限らない。」
ただ、キッチンがあるとか、外食しているとか、手料理がどうこうという話ではなく。
ヨーロッパ最後の王位継承権を持つという、アン女王が、これから帰らなければならない場所。
楽しかったこの1日。
なんだか、切なくなります。
youtube でも、普通の映像もだし、著作権がないからか、ローマの休日、一言英会話講座。みたいなのもけっこうあります。
よかったら、どうぞ。
「ローマの休日」 ダイジェスト