naokoのグラーツ滞在日記

オーストリアのグラーツという街で半年間生活していた時の記録です。

2014年09月

歴史の勉強


オーストリア滞在中に旅行した土地。


美味しいものを食べて、美しい建物や風景を見て。

それだけではなく、巡った土地の空気、歩いた町並み、触れ合った人。

歴史の教科書では、ちっとも頭に入ってこなかった出来事が、ものすごい臨場感で自分に入ってきた。

それは、立派なものではなくて、あのじいちゃんちょっと悲しそうな顔してこんな風に言ってたなーとか。

壁に、銃跡があってぞっとしたこと。とか。

どれも小さなこと。


特にこの2つは強烈だった。
ポーランド一人旅でのアウシュビッツ訪問→こちら
旧ユーゴ一人旅で巡った旧ユーゴ諸国→こちら




テストがあるから丸暗記しなければならないことではなく

自分が立ったことのある土地として、自然ともっと知りたいと思った。

そして、知らないことが多すぎるとも。



アウシュビッツでの、日本人ガイドさんの中谷剛さんが話していたこと

どれも、とてもわかりやすく、すっと心に入ってくる説明。

それ以外に、私には知識のなかった、ユダヤ人の歴史的背景について、触れてくるさまざまな理由や背景

「ユダヤ人の裏切られ続けた歴史 だからこそ、信じきることが出来ない悲しい理由があるんですね。
 そして、現在の争いにもつながっているんですよね」





旅行中に知り合った一人旅の旅人が言っていたこと

「アウシュビッツでは搾取、迫害される側だったユダヤ人。
イスラエルでは、搾取する側にいるという現実」





お恥ずかしい話、それを聞いて、

はて??

という感じの私。

帰国して、それがどういう意味なのかを知って、見方が180度変わる訳ではないけれど

「なんでこんな悲しいことが起きてしまったの?」

と、単純に不思議がるのではなく、少し立体的に考えられるようになった気がする。

ほんの少しだけど。





帰国した頃

歴史を学ぶには、やはりキリスト教、イスラム教を知る必要がある

とか、日本を知らずに世界は知れない!まずは、仏教を知らなくては。



などと、どこから手をつけていいのかわからない私は


「60歳からの仏教講座」

などという公民館の怪しい講義に参加して、夫に引かれたりしていましたが。




ここに、おちつきました。


池上さんのニュース解説は、やはりわかりやすくて、面白い。

私は単行本で読みましたが、文庫にもなっているようです。



冷戦、ベルリンの壁、キューバ危機、文化大革命と毛沢東、ポルポト、ベトナム戦争、イスラエルとパレスチナ。



そうだったのか!現代史
池上 彰
ホーム社
2000-11





2は、もっと現代編なのかな。

1が面白かったので、2も読んでみようかと思っています。

イラク、アフガニスタン、チェチェン、北朝鮮、東ティモール、チェルノブイリ。







あと、これも読みました。

アウシュビッツのガイドさん 中谷剛さんの本です。
博物館の中だけでなく、ガイドになる前の体験なんかも書いてあって、面白かったです。



ヨーグルト



オーストリアのスーパー。

プレーンヨーグルトが1Lとか2Lで売っていて、驚いたりしました。

それと、味も。

日本とは違うものが多かったです。



イチゴとブルーベリーは一緒。

バニラとコーヒーはあまりないよな
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コーヒー、バニラ、チェリー、となんだろ??

どれも、あまり見たことないもの。
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ヤギ乳ヨーグルト。 

ヤギ乳はチーズもあった。ちょっとクセがあるけど、甘くするとけっこう大丈夫。
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意外と、どれも美味しかったです。

グラーツへの訪問者 その4



半年も続けていると、何かを検索していて、このブログに辿り着く方がぽつぽついるようで

グラーツのこと

一人旅で行った場所のこと

質問のメッセージやコメントが書き込まれていることが時々ありました。




これから、ヨーロッパ旅行の予定で、グラーツにも行きますという女子2人組さんからメッセージをいただいて

ちょこちょこメールのやりとりをして

彼女達の旅行中に、ちょこっとだけ会うことが出来たことがありました。






あれから、しばらくして

「これからグラーツへ転勤するかもしれない」

そんな連絡をもらって、準備の品、家探しなど、ちょこちょこアドバイスしていた人がいました。

私も、半年の滞在だったのでたいしたアドバイスも出来なかったのですが。



私の帰国の少し前、彼女が本当に転勤してくることになり

短い間でしたが、仲良くさせてもらいました。



到着した週末に一緒に、ご飯を食べに行ったり

日本食材のお店巡りを一緒にしたり

鍋一式を探したいというので、一緒にお店に行ったり。





欲しかった、鍋、フライパン一式は手に入らなかったけれど

唯一購入したフライパンで、

彼女は、私たち夫婦と、2人いる日本人の彼女の同僚を招いて、小さなホームパーティを開いてくれました。

学生時代に中国から帰化したという彼女が、中国の家庭料理をふるまってくれるというので。




家がまだ決まっていない彼女は、会社が用意してくれた

家具付の私たちが住んでいたようなスタイルの、もう少し高級な(!)マンションに

仮住まいとして暮らしていました。





素敵なお部屋
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部屋から、シュロスベルグの時計塔が見えるという、眺めのよい部屋
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家に入った瞬間に、中華料理の香りに包まれた。

でも、大げさではなく、ほっとする雰囲気のあたたかい中華料理。

空芯菜、トマトの炒め物、角煮、浅漬け。
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鍋で炊いたお米で、チャーハン。
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本当に、どれも美味しかったです。





彼女の同僚さんたちも、かなり面白い人たちで

1年間くらいの、企業インターンの学生さんとかで

みんな東大生だったなー。

日本人があまりいないこのグラーツ

日本人が4人も。

なんだか、ほっとして、楽しい時間でした。




普段、東大生に触れることなんてあまりないからか

頭がよすぎる人の、爆発的というか、芸術的ですらある、頭のよさが、ひどく新鮮で面白い夜でした。
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先週、トルコに行ってきたんです。

という同僚さんからお土産のトルコのお酒 「ラク」

水割で飲むんだけど、水で割ると白濁する不思議なお酒。

これをみんなで飲んだりして。
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帰国直前。

彼女は、わざわざ、仕事後駅まで来てくれて。

私が使いきれなかった日用品をもらってくれたり。

お宅で煎れてもらった、おいしかったと私が気に入っていたウーロン茶を、日本へのお土産としてくれました。

最後に、記念撮影。
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彼女が、くれたウーロン茶。

帰国して飲んだけど、日本で飲んでも、おいしいもので、今でも愛飲しています。



また、いつか、世界のどこかで会えたらいいな。

そう、思っています。 

たばこの注意書き


タバコは有害です。



という注意書き。


日本の製品にもありますが、うっかりすると目に入らないような、さらっとしたもの。

一応ちゃんと読めば怖いことが書いてはあるんだけど、毎日見ている人にとっては、ただの風景で

通り過ぎてしまうものだろうなと、簡単に予測できるもの。
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2005-06-14






ところ変われば、注意書きも変わるもので


ヨーロッパの空港に売っていたものは、こんな感じでした。

日本より、字が大きくて、インパクトのあるワードに限定しているのかな。




タバコは、あなたやその周囲の人に多大な害を与えます (左)

喫煙は、殺人 (右)
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「smoking kills」

が、各社に人気ワードなのか
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smoking kills  (上)


喫煙は、死期を早めます (下)




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タバコは、致命的な肺がんを引き起こします (中)

妊婦の喫煙は、赤ちゃんに害を及ぼします (下)
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喫煙は、肌の老化を引き起こします (下)

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禁煙の手助けのため、医者や薬剤師に相談しましょう  (上)

へー、そういう方向からのコメントもあるのか。
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キーワードも、内容も、思ったよりもマイルドでした。









こういうの、イメージしていたんだけど。



これは、どこの国なんだろ??

アメリカでしょうかね。

ここに、載せるのすら怖いと思うような写真。

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ちなみに、トルコはこんな感じでした。

写真付き。
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健康被害を訴えるものもあったけれど、男女の関係に影響しますというものが目立っていたような。

そうやって書いてあるんだよ、と、知り合ったトルコ人さんが教えてくれました。

さんざんお世話になった、あのトルコ人さん。

タバコ吸いながらだったけど (笑)


あぁ、あれは、トルコから帰れなくなって、トルコ人のお宅に泊めて頂いた日のことだったなー。

別によいことでもないんだけど、
このタバコのパッケージから、
あの日の、こまかな風景とか、食事とか、街の灯りとか。
不安な気持ちと、ちょっとほっとした気持ちとか。
細かく思い出したりしました。
そして、自分はたしかに、あそこにいたのだなと、今更ながら、薄まってきた現実味を味わったりしています。


何が、タイムマシンになるかわからないもんだ。


英語学習方法 と 赤毛のアン


半年間の海外生活。


高校まで義務教育の範囲の英語教育しか受けていない私。


今まで、行ったことのある海外旅行ではなんとかなってきたけど。


それは、大手の旅行代理店を通していて、いろんな手配を代行してもらっていたから。

そして、ある程度の観光地へしか行っていなかったから。



ある程度の語学力が必要と思いつつ

出国の1週間前までフルタイムで仕事をしていて。


気になりつつも、それ以外の準備と日常に追われて

結局、語学学校に通うようなこともなく、たいした準備も出来ないままの出国となってしまいました。



どれほど役に立っていたのかわからないですが、

そんな私の、出国前、現地での語学学習の方法を紹介しようと思います。



*日本で


おとなの基礎英語

https://cgi2.nhk.or.jp/gogaku/english/otokiso/


留学経験のある友人に相談したら、教えてくれた、手軽な方法。

NHKの語学講座のシリーズで、テレビでやっているもの。
週に4回 月ー木 で1回10分というお手軽な番組。
1回の放送で、1つずつフレーズを覚えていくというスタイル。
毎月数百円でテキストも売っています。

あまちゃんの15分は毎日楽しみに見ていたけど
継続して、勉強のテレビをみるなんて、出来るのかなーと不安になっていましたが

番組内で、フレーズが出てくる、海外ロケのミニドラマがあって、それが意外と面白かったり
出演の坂下千里子が、いつまでも発音が悪く、物覚えも悪くて、憎めない感じがしたり、
肩の力を抜いて見られる番組でした。

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朝と夜だか1日2回放送しているのと、週末にまとめての再放送もしているようで。
私は、録画して、時間があるときにちょこちょこ見ていました。


出国前が、ちょうど「おとなの基礎英語2」
帰国したら、人気シリーズなのか、season3もやっていて、気になって、続けて見ています。




*現地で


オンライン英会話

海外生活に抱いていた幻想。

「海外で暮らせば、英語がペラペラになる。」

オーストリアに着いて、生活し始めて、そうではないことに、気づいた私たち夫婦。


第一言語が英語ではないヨーロッパ。

英語で会話は一応出来るのだけど、片言でもなんとか許してくれる雰囲気。
そして、旅行ならそれでいいのかもしれないけれど、よくわからないときに、えへへと笑ってごまかして、やりすごしてしまう自分たち。

さらに、私なんて、仕事にも学校にも行っておらず
ただ、ちょこっと散歩したり、買い物したりするだけの日々。


意識的に、覚えようとしないと、入ってこないものがありそう。

しかも、半年なんてあっという間に過ぎてしまう。

留学として、ここへ来ている夫は、言語習得だけではなく、専門的知識を交えた会話が出来ないことへのあせりなんかも感じていたようでした。


思いつくことは、いろいろやってみましたが。
(夫婦で英語しか話さない日を決めるとか)

夫にとって、有効そうだったもの。

それは、オンライン英会話。

首都圏なんかで人気の方法らしく、ネット回線を介して、Skypeを使用し、バリとかフィリピンのスタッフと英会話をするというシステム。

相手国の物価が安いためか、受講料は、1レッスン30分〜1時間で1回数百円と割安。

「DMM」や「レアジョブ」「ラングリッジ」なんかが、大手で有名なんだと思います。

夫は、海外で暮らす、英語が堪能な日本人スタッフ、もしくは、英語と日本語が堪能で医療用語の知識豊富なスタッフという人材を持つ会社を探し、

仕事中、「こういう場面での表現がわからなかったがどうしたらいいか」と相談したり

書いた文章の添削をしてもらったり

日常会話の癖を修正してもらったりしていました。



私も、興味があって、何社か無料体験をしてみたのですが、あまり興味が持てなく、やめてしまいました。
続けていたら、もっと上達したのかな…。

私は、一人旅で、現地で英語を使わざるを得ない状況が、けっこう勉強になったかなと思います。
のほほんと、家ですごすのではなく、毎日新たな場所へ移動するという試練がよかったのかも。




原書を読む


なんだかタイムリーな話ですが。

オーストリアにいるときは、今期の朝ドラが赤毛のアンをモチーフにしているとは知らなかったのですが。
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オーストリアは第一言語はドイツ語。

書店もほとんどドイツ語。

書店の片隅に、一部英語の本が置いてありました。

オーストリアについた頃は、毎日暇だったので、英語の勉強をしようと、本を購入しました。

新しい話を読んでも、わかるか自信がなかったので、
ストーリーがわかりやすいものと思い、いくつか検討して、「赤毛のアン」を購入しました。
候補になったのは、「メリーポピンズ」と「トムソーヤーの冒険」もありましたが、
表紙が好きだったのでアンにしました。


ネットや携帯の辞書を使って、知らない単語やフレーズはノートに書き留めて復習しつつ
話を読み進めました。


結局、旅行だ、ブログだ。

と忙しくなってしまって、真剣にやっていたのは、冬の間だけ。

あまり読み進めることが出来ずに、帰国してしまいました。


この本は、とても気に入っていたので、帰国の際にも連れて帰ってきました。

今、また日本で時間があるので、ちょこちょこ翻訳しながら読み進められたら。

と思っています。






気づけば、最近、夫がこんな本を購入していました。

茂木さん、大のアン好きらしく、朝ドラ「花子とアン」の最終週に出演していましたね!!



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