オーストリア滞在中に旅行した土地。
美味しいものを食べて、美しい建物や風景を見て。
それだけではなく、巡った土地の空気、歩いた町並み、触れ合った人。
歴史の教科書では、ちっとも頭に入ってこなかった出来事が、ものすごい臨場感で自分に入ってきた。
それは、立派なものではなくて、あのじいちゃんちょっと悲しそうな顔してこんな風に言ってたなーとか。
壁に、銃跡があってぞっとしたこと。とか。
どれも小さなこと。
特にこの2つは強烈だった。
ポーランド一人旅でのアウシュビッツ訪問→こちら
旧ユーゴ一人旅で巡った旧ユーゴ諸国→こちら
テストがあるから丸暗記しなければならないことではなく
自分が立ったことのある土地として、自然ともっと知りたいと思った。
そして、知らないことが多すぎるとも。
アウシュビッツでの、日本人ガイドさんの中谷剛さんが話していたこと
どれも、とてもわかりやすく、すっと心に入ってくる説明。
それ以外に、私には知識のなかった、ユダヤ人の歴史的背景について、触れてくるさまざまな理由や背景
「ユダヤ人の裏切られ続けた歴史 だからこそ、信じきることが出来ない悲しい理由があるんですね。
そして、現在の争いにもつながっているんですよね」
旅行中に知り合った一人旅の旅人が言っていたこと
「アウシュビッツでは搾取、迫害される側だったユダヤ人。
イスラエルでは、搾取する側にいるという現実」
お恥ずかしい話、それを聞いて、
はて??
という感じの私。
帰国して、それがどういう意味なのかを知って、見方が180度変わる訳ではないけれど
「なんでこんな悲しいことが起きてしまったの?」
と、単純に不思議がるのではなく、少し立体的に考えられるようになった気がする。
ほんの少しだけど。
帰国した頃
歴史を学ぶには、やはりキリスト教、イスラム教を知る必要がある
とか、日本を知らずに世界は知れない!まずは、仏教を知らなくては。
などと、どこから手をつけていいのかわからない私は
「60歳からの仏教講座」
などという公民館の怪しい講義に参加して、夫に引かれたりしていましたが。
ここに、おちつきました。
池上さんのニュース解説は、やはりわかりやすくて、面白い。
私は単行本で読みましたが、文庫にもなっているようです。
冷戦、ベルリンの壁、キューバ危機、文化大革命と毛沢東、ポルポト、ベトナム戦争、イスラエルとパレスチナ。
2は、もっと現代編なのかな。
1が面白かったので、2も読んでみようかと思っています。
イラク、アフガニスタン、チェチェン、北朝鮮、東ティモール、チェルノブイリ。
あと、これも読みました。
アウシュビッツのガイドさん 中谷剛さんの本です。
博物館の中だけでなく、ガイドになる前の体験なんかも書いてあって、面白かったです。