「午前10時の映画祭」

過去の名画をデジタル化し、映画館で上映しようというものです。
テレビやDVDで見たことのあるものでも、映画館の大きなスクリーンで見ると、また別の感慨があったりもして、けっこういい企画だと思っています。
大の映画好きというわけではない私は、気になるものだけ、たまーに。
年に1本くらいのペースで見ています。
一昨年は「メリーポピンズ」、去年は「オズの魔法使い」そして、今年になってからは「サウンド・オブ・ミュージック」を。




「サウンド・オブ・ミュージック」

オーストリア、ザルツブルグが舞台の映画。
ドレミの歌で有名だったりするあれです。
nao太郎さんの訪問時に、一緒にロケ地めぐりなんかもしてきたあれ。

オーストリアに行くし、とか、きれいな英語で勉強に使えると聞いたりして、
グラーツ滞在中、パソコンやiPhoneに入れて、英語字幕、日本語字幕のものを比較しながらちょくちょく見ていました。

実際に、自分がロケ地を訪れたりもしていること、オーストリアの山々の風景を、大スクリーンといい音響で見られ、なかなかよいものでした。

ただ、向こうの滞在中、意外だったこと。
世界的に有名なこの作品。
オーストリア人には、ほとんど認識されていない、むしろ、嫌悪感を持ち、認められていないということ。
共通の話題になるかと、話すと、反応がすごく悪い。

考えてみれば、アメリカで製作して、母国語がドイツ語のはずのオーストリアが舞台なのに全編英語。
役者も、アメリカ人、カナダ人、イギリス人。顔立ちも本人たちからしたら、こんな奴らいないよ。
なんだろう。
しかも、オーストリアの国を捨てて、逃亡した人たちの話。
ザルツブルグでは、数年前までこの作品のミュージカルの上映が禁止されていたとも聞きました。
日本人に置き換えると、ハリウッドで、勝手に、日本ロケの、全編英語で、日本人の役者を使ってない映画を作られても、日本のものとして、誇る気にならないのかもなー。

ハリウッド版「ドラゴンボール」とかそんな感じ?



ちなみに、2週間ごとに作品は変わるようで。
札幌、富山の「サウンド・オブ・ミュージック」の上映は終了したようです。