オーストリアに来て、教会を見る機会が増えています。


中心部の観光として有名な教会。

普段、徒歩移動する中で、ふと「あ、ここも教会だったんだ」と立ち寄る教会。


ふと立ち寄っただけなので、本当のその教会の歴史や、人々からの愛され方はわかりませんが

なかなか素敵なものが多いので、私が見た、感じたことだけでも紹介しようと思います。


先日、紹介した

マリアトロスト教会


1714年建築。

郊外の小高い丘の上。眺めのよい教会。

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かわいい見た目でしたが、中はかなり重厚な華やかさ。
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これも、以前紹介したことがあったはず。

市教区教会

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にぎやかな通りに面しながら、中に入ると静寂が広がる教会。
ステンドグラスが美しい。
製作者の意図により、ヒトラーが隠されているというステンドグラス。
ヒトラーとムッソリーニ見つけてしまった。
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ちなみに
当初は、ユダヤ教区のゴシック礼拝堂として建てられる。その後、修道院であった期間に、バロック、新ゴシック様式へと改装。第二次大戦中に空爆を経て今に至る。ということだそうです。



次も中心部にある

フランツィスカーナ教会

グラーツ市内を東西に分ける、ムーア川を渡る橋の所にある、シンプルな教会。
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街のいろんな方向から見えるので、いつも気になってました。

夫はいつも、日が昇る前真っ暗な中、出勤していきます。
私もそれに合わせて、真っ暗なうちに家を出て、1時間くらいかけて街が明るくなっていくのを散歩しながら見るのが好きです。

朝一で、体を動かすと、体も気持ちも目覚めて、とても気持ちがいい。

朝焼けの中に見える教会
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近づくうちに明るくなっていくのがわかる
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街の中心にある、小さな山。時計塔。
シュロスベルグからも
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別の方向から
川を渡るときに橋から
はっきりした姿が見えなくても、シルエットが美しい
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中には入ったことがなくて、これを書くために昨日入ってみました。
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とても高い天井。静かな光。

この街の教会の中は、いつもとても静か。
いつも誰か1人か2人の人ががいるけれど、静かに祈りをささげている。
その静けさがまたよいと思う。
鮮やかだけどシンプルなデザインのステンドグラス。
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この番号は?
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振り返って。
天使のオブジェ。
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何か考えたい時に、また行こう。
そんな場所です。


ちなみに、この教会は
1239年に修道院として建てられ、塔は17世紀に街の軍事的な意味も持つ外壁と直結して建てれたそう。
ここはヨーロッパの東の方で、シュロスベルグも不落の城砦として有名というし、モンゴルやオスマン帝国が近くまで迫っていたので、重要な場所であったのだろう。
ということ、らしいです。




次も、街の中心部。クントハウスのすぐそば

マリアヒルファー教会

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見た目に華やか。
青空に映えます。

グラーツに来て、用事があって初めて街歩きした時に、出会った最初の教会。

中も華やかな内装。

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写真では伝わらないけれど、
中はひんやりとした空気で、とても静か。
教会の中というのは、どうしてこんなにも静かなんだろう。

キリスト誕生の模型。
実際に水が流れていて、水の音が教会に静かに響いていました。
さらさらさら。
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この教会から出て、広場から見上げると、シュロスベルグの時計塔が見えます。
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シュロスベルグからもここが見えました。
右側に見えるのがそう。
左に見える、黒くてぼこぼこしたのが、クントハウス。現代アートの美術館。
この街は、意外にも現代アートの街でもあります。
共存している。現在と過去。
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ゆっくり歩きながら、壁の質感を見て、ドアを押してドアの重さを感じて。
そして、上から屋根の色を、街の形を感じていく。

そういう作業って、いいなと思いました。



ちなみに、このマリアヒルファー教会。
托鉢修道院に属する教会。1611年創建。1742年に2本の鐘楼が加えられたそう。
塔というのは、後から加えられることが多いのですね。



もうひとつ。

家の窓からいつも見える教会。

ドイツ語なので自信はないですが、おそらく

Lazaristenkirche(セントメアリー教会)

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いつものスーパーへ行くときに見える姿
坂の上から。

隣の白いのは、姉妹の修道院。

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目の前の通りから
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朝の散歩中に

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教会。
わりと自由に出入りできるけれど、24時間開放というわけではありません。
朝の散歩の時には、まだ閉まってます。
最初に入ってみるまで、数週間かかってしまいました。

外から同様、華やかではない教会。

豪華絢爛なだけが、教会の魅力ではない。

はっとするような、美しさがあると思った場所がここ。
光とか、構造とかなのかな。

ここがきっかけで、教会と気づくと、中に入ってみようと思うようになったのは。

通りは、けっこう車も人も通って、がやがや。
向かいでは、工事もしていて賑わしい。
けれど、重くて、暗い色の扉をゆっくり開けると、広くて、静かな場所がそこにはあります。

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振り返って。
シンプルな色合いだけど、美しい。
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懺悔部屋。
意外と、どこの教会にもあるよう。
どうやって使われているのかな。
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日曜の朝とか、近隣の人が集まってミサとかしているのだろうか。

ミサとか、コンサートとかに参加してみたい。
けど、言葉がわからなくて、案内があっても気づかないな。


そんなことを考えながら、散歩中の教会めぐりを続けていきます。


これ以外にも、いくつか入ってみた場所があるので、ぼちぼち事後学習でもしつつ、紹介していこうと思います。