naokoのグラーツ滞在日記

オーストリアのグラーツという街で半年間生活していた時の記録です。

ベオグラード 【セルビア】

旧ユーゴ一人旅 6日目 セルビアの人

ボスニア紛争

コソボ紛争
 
NATO空爆

バルカン半島

ヨーロッパの火薬庫。


セルビアには、なんとなく、危険、治安が悪い、不安定、血なまぐさい。

そんなイメージが付きまとうと思います。


しかし、私が出会った数人のセルビア人たちは、みなとても親切でフレンドリーでした。

町並みもとてもきれいで、都会を思わせるような都市。

イメージが180度変わりました。

なかでも印象的だった、セルビア人を一人。




彼は、駅前の慰霊碑らしきものを見ていた時のこと。
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知らない老人に話しかけられた私。

近くのベンチに腰掛け、本を読んでいた彼も会話に参加。

老人は去って行き、彼と二人でしばらく話をしました。


友達を待っているんだけど、まだ20分はかかるんだ。

暇だから、話し相手になってよ。

こんなこと日本で言われたら、あやしくて絶対断ります。



ただ、彼が、この慰霊碑って何か知っている?



なんて言うものだから、解説してくれるかもと、ベンチの隣に座って会話を始めました。


彼は、この町に住んではいなく、

このベオグラードの近郊の町「クラグイェヴァッツ」に住んでいるとこのこと。

年齢は30歳。結婚していて、4歳2歳の子供がいると。

今日は、友人に会いに街に出てきたと。




そして、仕事。

私の勉強不足で知らなかったのですが


このクラグイェヴァツは、第二次世界大戦中、ナチスによる虐殺が起こった都市でもあります。


クラグイェヴァツの虐殺

1941年10月
ドイツ兵に対するパルチザンの攻撃の報復として、ロマ、セルビア人が2300-5000人虐殺されたという出来事。


帰宅後調べてみたけれど、wikiでもあまり詳細な情報は得られなかったです。


彼は、その博物館でガイドとして働いているということ。

学校で、たくさんの子供たちが犠牲になったんだ。

(よくわからなかったけれど)
博物館は十字架の形の建物なんだよ。とか、自分はこの仕事を誇りに思っている。

そんなことを話していました。


父親が軍人で、モンテネグロで生まれ、コソボの大学で歴史を学び、現在に至ると。


父親は現役の軍人で、あまりいい仕事だと思わないから、できたら続けてほしくはないんだ。


おじいさんはまだ生きているんだけど、病気なんだ。

あまり長くないかもしれないな。



そして、身近な人の命がなくなることについて何か語っていた。

が、難しくてよくわからなかった。

話を止めるのが悪くて、つい、相槌をうってしまったが。

こういう仕事をしている人だし、きちんと聞ければよかったなー。残念。


NATOの空爆跡について、

戦争の跡をメモリアルとして保存している場所はたくさんあるよね。HIROSIMAやNAGASAKIもそうだし。

ここの街のあの建物はそうではないんだ。ホテルをあの場所に建てるという話もあるくらい。

僕は、あそこは残すべきだと思っている。



日本について

日本は興味があるよ。

HIROSIMA NAGASAKIは有名だよね。

TOKYOUも。TOKYOUは人が多すぎるよね。クレイジーな写真を見たことがあるよ。

この街もだけれど、田舎のほうが収入もいいし、環境もいいのに、若者はみんな都会へ行きたがる。遊ぶ場所が多いのはわかるけれど。あまり、いいこととは思わないな。

この国では、農業が行われているよ。乳製品を作ったりね。

あなたの住んでいる地域の主な一次産業は何ですか?

(富山についてgooglemapを用いて場所と、海と山、米について説明すると)

それはとてもいいところだね。と。


家族について。

25才で結婚して、子供が二人いるよ。少し早い結婚だった気もするけど、子供がいるのはとても幸せな生活だよ。

今日は、6時のバスで街に帰る予定だ。バスで20分くらいなんだ。


結婚について。

(日本では、クリスチャンでもないのに、教会式をする人多いこと、ウェディングドレスを着る人が多いことを話すと。)

この国も、チャペルで式をみんなするよ。

教会には、50人くらいしか呼ばないけれど、

そのあとのパーティは300人以上、多いと1000人くらい呼ぶんだ。

お金がたくさんかかって大変だよ。

(パーティの時間を問うと。)

日本のように、短くはないよ。一日中だ!数日間というひとも多いよ。

これは、稀だけど、一週間という人もいるね!!

お祝いも、近ければ近いほど金額が高くて大変だよ。

テレビや電子レンジといった家電を買うから、高くてね。


子供の頃に空手を習っていたよ。小学校の間だけね。

「KATA」ってわかるかい??

わかるというと、やってくれました。

きちんとしてたんだけど、写真にしたらちょっと変か。
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漫画も有名だよね。

グランゾルデって知っている?僕の好きな漫画なんだけど。

知らなかったけど、帰宅して調べたら

グランゾートというけっこう昔の子供向けアニメのようでした。




サッカーといえば、「NAKATA HIDETOSHI」だね。

彼はいい選手だったよ。もう引退したよね。今はどうしているんだろう。

セルビアの有名人を知っているかい?

(知らないというと)

名古屋のプレイヤーだった、ストイコビッチ ピクシーはこの国の選手なんだよ。


ずいぶん、日本通なんだな。


あと、言葉が通じない時は、

旅ノートを出して、絵や図を描いたり

google mapを見て、地図を見たりして補足しながら会話していました。

そうしていると、かれが、この地域の文字と発音、英語のアルファベットとの違いについても

書いて教えてくれました。

なんだか、ゆったりと時間が流れていたなー。



彼は、ビールを飲みながら、この話をしていました。

しかも2L!!
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安いし、いつもこのくらい飲むよと。

私も少し、わけてもらって飲みました。

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最初は、駅前のベンチに座っていたのに

少しだけ街を案内しようと

駅周辺数百mの範囲だと思うけど、たぶん5分くらい?

少しあるいて、建物の解説もしてくれました。

NATOの空爆跡も。


友人は20分では結局来ず、途中電話をしたりしていて

すぐ来るっていうから座ったのに困ったなーと思いつつ


NATOの空爆跡も見れたし、まいっか。

面白いし。

と、結局1時間以上彼と話していたんじゃないかな。


最後は、友人が現れるのではなく、

友人から電話が来て

行かなきゃ!!

と去って行きました。

一緒に来る??とまで、言っていたけど、それは断りました。

各都市で、一人ずつ。

印象的な人と、出会っているなー。

旅ですな。

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旧ユーゴ一人旅 6日目 セルビアへ


今日は、朝一のバスでセルビアのベオグラードへ向かいます。

昨日は、長時間のバス移動がなかったので、体が楽。

こんな感じのルートです。

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おそらく道が整備されていないからか、見た目の距離以上に時間がかかります。

途中で国境もあるしね。

しかも、ボスニアとセルビアの。

朝6じ発 13:00着 7時間の道のりです。


セルビアについて

面積 北海道とほぼ同じ  (コソボは含まず)
人口 712万人
首都 ベオグラード
民族 セルビア人が83% 他、アルバニア人、ハンガリー人
宗教 セルビア正教 イスラム教(少数)
言語 セルビア語 
文字 キリル文字
通貨 ディナール (DIN 1DIN=約1円)


地図によっては、コソヴォも含まれたりするんですが、コソヴォも独立宣言をしています。

が、セルビアは独立を認めていないんですよね。

日本を含む100カ国以上は国として認めているんですが。



ホテルがバスターミナルから近いから楽ちん。

今日も雨
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ターミナルに少し早く着きすぎたようで、まだバスに荷物を積み込めないよう。


ターミナル内のカフェでコーヒー。ほっ。
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手荷物預けように残しておいた小銭。
ボスニアの国旗を象っている。
バスの下に荷物を預けるのに、たいていお金がかかります。
100円程度。
今回は、いらないと言われました。
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サラエボの首都 ベオグラードへ。
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今回の旅で一番豪華なシート。

席間もゆったり。
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山道で、雪が降っていました。

ドブロヴニクては、半そでで汗かいていたというのに。
バスは暖房効いてて快適でした。
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ボスニア国内。集落ごとにみられる、イスラムの寺院。
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この美しい風景。何気なく見えますが

右がボスニアヘルツェゴビナ、左がセルビアです。

これから国境を越えます。

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国境は意外とすんなり。

パスポートを警察官が預かっていって、

しばらくチェックした後、スタンプを押して返してくれたんだったかな。

特にトラブルなくでした。


国境を越えると、建物、町並み雰囲気が変わります。

移動遊園地
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建物も同じ三角屋根、数階建てでも形、バルコニー、建材が異なる。
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休憩
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人懐っこい犬
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トイレの女性マーク。なんか、キャリアウーマンみたい。そういう国!?
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ナンバープレートも
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家並み

ボスニアヘルツェゴビナより立派。そして、銃弾の跡がない。

見慣れてしまって、経年劣化でああなるんじゃないかと錯覚するほどの光景。

国境を越えるとまったくない。
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時々廃墟
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セルビアは、独立を阻止するのに攻撃する立場だったから

自民族が暮らしていた場所はあまり荒れていないのか。

もっと、殺伐をした場所をイメージしていただけに、意外であった。

のどかな風景。

バスのスピードが落ちたと思うと、馬車のおじいさんという光景。
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こんな広大な畑を管理できるのは、経済力が必要だ。

驚くほど小さな畑を家族4人で耕している姿を、さっきボスニアで見たことを思い出す。
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高速道路もとても立派
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そろそろ中心部
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バスターミナル到着。
たくさんのタクシー運転手が出入り口に群がる。
タクシー乗らんかねと。
東南アジアのような印象。
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明日朝、ベオグラードを出発する予定なので、バスチケットを購入しておく。


鉄道、独立したバスターミナルを持つ会社のビルなんかがあって、わかりにくかった。

迷って、通行人に教えてもらった。


*ベオグラードのバスターミナル情報

窓口 現地通貨の現金のみ ユーロ付加 カード付加
ATM 24時間のものがいくつもあり
両替 忘れました

バスターミナルの乗り場に入るために、コインが必要。チケットを購入すると渡されるので、なくさないように。

セルビアからのバス時刻表 
http://www.bas.rs/basweb_eng/redvoznje.aspx?lng=en


チケットオフィス
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看板があるし、わかりやすい構造のターミナル
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明日はクロアチアのザグレブへ。
7:30発 3260ディナール

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ここへ来る前、勉強してきたバルカンの歴史。

セルビア人が。セルビア人が。

お互いなんだろうけど、虐殺を繰り返し、権力を握ってきたセルビア人。

血なまぐさい場所。ちょっと怖いセルビア人。

そんなイメージを持たれやすいと思う。


ここへ来てみて、セルビア人のフレンドリーさに驚く。

まず、インフォメーション。
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市内マップをもらいに行ったんだけど、陽気なおじいさん。

「どこの地図?ヨーロッパ?この町?この国?どこだい?」

この町ですというと。

「さて、この町の名前はなんでしょう??」

とおどけた調子。こんなの初めてだなー。



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駅前
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きれいで整備された町並み。ただ、貧しさも感じる。
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ここにも日本の国旗のバス。
そういう関係なんだろ??
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セルビアは急遽追加した都市。
NATOの空爆跡くらいで、あとは勉強不足。
なんとなく、ぶらぶらしようかなと思って来た都市。

慰霊碑に花。
よくわからないけど、戦争関係のものだろう。

この前で、何度も敬礼している老人がいたので、こっそり写真。
敬礼姿は撮れてないですね。
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このおじいさんが突然話しかけてきました。

あんたどこから来たんだい??
ふぉふぉふぉ。

みたいな、よくわからない陽気な感じ。


そして、近くにいたベンチに腰掛けていた若者も参加し、3人でしばしトーク。

おじいさんは、いなくなって、


じゃ、私も。


と、思ったら、例の若者が、

友達を待ってて、あと20分くらいだから、付き合ってくれませんか?

あの、慰霊碑って何かわかりますか?


と。


知らない土地の、知らない人に話しかけられるなんて、ちょっと怖いわ。


と、思いつつ。


慰霊碑の説明してくれるなら。ここは、広場のベンチだし、危険なこともないか。


と、若者の隣に座ります。


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結局よくわからなかったけど、1990年代に、たくさんの血が流れたんだ。

それで、つくられたものだよ。





彼の、仕事、家族、生い立ち。

そして、それぞれの国の文化。


一人で歩くだけでは、ガイドブックでは知りえないような話をしてくれて

とても面白かったです。

友人がなかなか来なく、結局友人は現れず、しばらくして、電話が来たので

呼び出されたのかな??

彼は、ごめんね~と去っていきました。
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NATOの空爆跡

セルビア人(セルビア) アルバニア人(コソボ)の間の紛争の解決のため、1999年に行われた空爆。

NATO空爆について簡単に説明した記事


広島の原爆ドームやアウシュビッツのように

メモリアルとして、歴史遺産として、意図的に保存している感じではなく

まだ、どうするか決めかねて、残っている。

そんな印象でした。

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見学させるような体制は整っていなく

工事現場の周囲のような囲い。

ただ、なんとなく厳戒な雰囲気もあり

軍人っぽい人が数人見回ったりしていました。



まだまだ寂れて、古く崩れたような建物も見られましたが
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ホテルから
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銃痕 ここでしか見なかった
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史跡の中。展示とはいえ、物騒だなー。

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多くは、復興している。

とても、きれいで整備されている。近代的な町並みという印象。

本当にイメージと違ってびっくりしました。


整備された公園がたくさん
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郵便局
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国会
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おしゃれな町並み

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絵が売っていたり
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バイオリンの演奏(彼は、しずかちゃんばりに下手だったけど。なぜここに??)
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たくさんのオープンカフェ
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秒刻みの信号待ち
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公園で卓球
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献血車。他人に血液を分けようという、心に余裕があるのか。
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ネオゴシックっぽい建物も。
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人々もおしゃれで、笑顔

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ちょっと気になったもの

お土産やさん  イスラム用??
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ポスト
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どこにいてもある、村上春樹の本
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かわいい外壁
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そして教会。


聖サヴァ教会

東方正教会系の教会としては、世界最大の規模。セルビア正教の中心的教会。
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聖マルコ教会

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セルビア正教大聖堂
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どの教会も、すごく重厚な雰囲気があって、カトリックとは違う魅力があった。
ただ、真剣にお祈りしている人が多いのと

宗教や民族の争いのイメージが強く

写真を撮ることは失礼にあたるかと思って、ほとんど撮らなかった。



夕暮れ時。

この都市は、大きな川が近くに流れていて、紀元前4500年から栄え、戦いを繰り返してきた場所と。

川を見渡せる、町唯一残されている史跡へ。

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ドナウ川

すごくゆったりした時間。

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聖ルジツァ教会

銃弾でできたシャンデリアがあった。ときどき物騒。
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聖ペトカ教会
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ミサをしていて、皆で声をそろえて歌っていたなー。
場違いだったので、退散。


物見台
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なんかいい日だったなー。


ただ、6日目ともなるとさすがに疲れてきて

肉とか、パンとか受け付けない気持ち。

サラダが食べたいと思ったんだけど、店を探して歩いているうちに

ふらっと、チャイニーズのファーストフードの店へ。

わざわざセルビアで。


焼きそばと、ブロッコリーとにんじんの炒め物、キムチ風コールスロー。
疲れたときは、アジアの味ですね。
ビールも飲んで、400円くらいでした。
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本日の宿

1泊朝食付き14ユーロ 安いから期待してなかったら、14階。眺めのいいお部屋でした。
スタッフもフレンドリー。

シンジカガワ ! ジャパニーズ! グッドプレイヤー!と言ってました。
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部屋。ま、こんなもんでしょう。
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エレベーターが変わっていた。
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ドアが手動。
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ドアを閉めると、中身だけ動く仕組みでした。


ホテルからの眺め
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旅ももうすぐ終わりです。

明日は、クロアチアに戻って、ザグレブ。


ザグレブは経由地。

乗り継ぎ時間が半日くらいあるので、ぶらぶら観光しようと思ってます。


おやすみなさい。
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