naokoのグラーツ滞在日記

オーストリアのグラーツという街で半年間生活していた時の記録です。

イスタンブール 【トルコ】

トルコの悲劇 -オーストリア航空搭乗拒否 その後ー


楽しかったトルコ旅行。
その最後に、とんでもない試練が待ち受けていました。

まさかの、航空会社職員の勘違いと知識不足による搭乗拒否。
さらに、web check inの消去。

イスタンブール空港。
(本当は違うのに)オーストリアにオーバーステイをしていると、言いがかりをつけられ
オーストリアへの帰国を拒否されました。

航空会社へは、チケット窓口、コールセンター、オーストリアの空港スタッフにも助けを求めたものの
責任は自分にないと、具体的な行動をとってくれる人は一人もいなく

日本大使館にも助けを求めるも、アドバイスのみで具体的な援助には至らず。

結局、毎日夜まで空港にいて、今日も帰国できなかったと夜遅くにホテルを確保
空港に3日間も通うことになり

最終的には、他社(ターキッシュエア)で帰国の保障をしてもらい(なぜ拒否に至ったのでしょうかね。大丈夫ですよ。と。)、追加で別にお金を払い、他社の航空券を自分で購入。
なんとか、帰国することができました。

ウィーン空港で、初めて私の話を聞いてくれるスタッフがいて、ウィーンからグラーツまでの航空券は用意してくれました。そして、今後のクレームや保障の話し合いはこちらに。と連絡先も教えてくれました。


詳細は、こちら
1、観光と悲劇
2、絶望
3、帰国へ


日本では考えられないこと。
海外では、ありうることなのだと、身をもって実感しました。


グラーツ在住の日本人妻さんたちにこのことを話すと、
「海外の会社は無責任だから、頑張らないと謝罪とか返金をしてもらうのはそうとう難しいと思うよ。」と。


明らかに、向こうが間違っていてもそうなのか!!
と驚きました。トルコだけでなく、ヨーロッパでも文化の違いなのか。
日本は、何でもかんでも謝罪だったり、クレームの社会だというのに。


一応、教えられた連絡先に、夫と私のメールアドレスからそれぞれ同じような内容のメールを送信。

ある程度予想はしていたんだけど
待てど暮らせど、返信すらなし。

そして、諦めかけた1ヶ月半後。

ようやく返信が。




内容は



返信が遅くなったことへの謝罪。理由は客がたくさんいて、多忙だったから。(おいおい…)

スタッフのミスによる搭乗拒否に対する謝罪。

使用しなかった航空券の返金
他社で購入した航空券の差額(当初のオーストリアエアラインのみの方が安かったので)の保障
滞在延長による宿泊費の保証
を約束する内容でした。


一度の返信すらないので、返金どころか謝罪の言葉、もしくは、弁明の言葉すらもないものと
あきらめていたのに。
返金されない可能性も考えて、ウィーンまで2万円の航空券で帰ってきていたくらいだし。



まさかの、謝罪と返金!!
やったー!!



オーストリアの友人に報告すると

「すごい!!奇跡だね!!」

とまで。
そこまで、だめだめなのね…。


すぐに、差額、宿泊費の内容を証明するもの、日本の銀行口座のSWIFTコードと口座番号をメール。

返金は帰国してからでしたが、無事日本の銀行口座に返金を確認することができました。



海外送金って、意外とお金がかかるもので、1度の送金に手数料が2000円くらいかかります。
それは、向こうで持ってくれてはいませんでした…。

本当なら、向こうが持つべきものだろうな。と思いつつ。
ここから更に時間と労力をかけて交渉する気ににはなれず。

お金の問題ではなく、保証されたという事実が一番大事かなと。


2000円くらいの差額を自分で払って、補償を受け取りました。


めでたしめでたし。




誰もが望む経験ではないし、出来れば避けたいもの。
でも、なってしまったものはしょうがない。
この事件のおかげで、スムーズな旅行であれば経験しなかったようなことを、たくさん経験することができました。


長い長いトルコ旅行。
帰国してからも、こうやって自分の中では、続いていました。

それと、このブログの人気記事ランキングベスト5というのを、私は見ることが出来るのですが
だいたいベスト5中に、2つか3つトルコの記事が入っています。

あとは、私のブログの写真が日本のバラエティ番組で使用されたこともあったり。

旅が終わってしばらくたっても、こうやって旅は続いていくものなんだと思ったりしています。




ことわざシリーズ

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手はずを整えても、人がそれに応じてくれないこと。

あやうく、そうなるところでした。

トルコ一人旅 11日目 帰国へ


トルコ一人旅の記録です。

本当は9日で終了する予定だったこの旅行。

ついに11日目に突入。

長いと思っていたカッパドキアの3日間滞在。

空港にも今日で3日目か。




昨日は、親切なトルコ人さんの家に泊めてもらいました。


そして朝。


おはよう。

眠れたかい?水飲む?


ソファに座って一杯のお水をそれぞれ飲みながら

よく眠れたよ  ありがとう。と。
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お世話になったおうちをあとに、空港へ向かいます。



乗り合いバスに乗って、港まで。

港からは、船で。いつものエミノーニュではなく、バッキョカイへ。

そして、到着したバッキョカイの港からはタクシーで移動するのがもっともシンプルで早いとのこと。


頑張ります。



家の近くのローカル乗り合いバスの乗り場まで送ってくれました。

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こんなにも当然のように、ほぼ見ず知らずの私に親切にしてくれた彼。


ほんとうにありがたい。


彼なしでは、この旅行、この帰国はありえなかった。

といっても、過言ではないと思う。




こんなことがなければ、知ることがなかったであろう。

経験することがなかったであろうこと。


ありがたいとおもうし、一生忘れることが出来ない経験だとも。


ただ、そのために与えられた試練が大きすぎる。とも。




道路まで出て、お別れ。




本当にありがとう。

言葉では表せない。

一生忘れないよ。

ありがとう。涙が止まらない。



港までの小さなバスの中、一人で泣く。



そこで、一人の人に、声をかけられた。

あたな、港まで?



泣いていて、目的地を告げ忘れていた。運転手に目的地を言っておいておろしてもらうシステム。

ありがとう、親切な人。



港の空。
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いやなことが多すぎて

あまり写真は撮っていなかったんだけど

あまりにきれいな空だったので。一枚。

もう今夜はここには帰ってこないよ。




最後に見る、イスタンブール カドキョイの姿。
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港からのタクシー。

船に乗っていた人は皆空港へ行くのか。

それぞれどんどんタクシーへ乗っていきます。

私もその列に。心配で前に並んでいた婦人に確認。彼女も空港へ行くという。

料金も高いし、ぼられるのも心配だし、きちんと空港へつくかも不安で。

彼女にタクシーをシェアすることを提案。

ほとんどの人は、一人で乗っているんだけど

それはいいわね、と快諾してくれました。よかった。

これからギリシャへ旅行なのだとか。




イスタンブール空港。

空港敷地内へ入るだけで、セキュリティチェックが必要。

昨日は、電話をかけたり、売店へ行ったり。

そのたびに、敷地から出て、入場するときにセキュリティチェックを受けていた。



朝の便は乗客が集中するので、空港敷地内に入るだけで、恐ろしく時間がかかるとのこと。

フライトの2時間以上前に空港についていても

セキュリティチェックの行列のため、国内線に乗り遅れる人もあるというこの空港。

ターキッシュエアのスタッフのアドバイスで早めに到着しておいた。

思っていたよりもスムーズに。



で、すぐにチェックイン。そして、荷物もあずけてしまう。

二日前の悪夢もあったので、

クリアすべきことは、すぐにしてしまいたい

もう一度、航空界会社のスタッフに、私、飛行機に乗れますよね?と責任者のカウンターへ確認に。

現に、もうチェックインしてるし。大丈夫ですよ。とにっこり。



搭乗までに、なんとかオーストリアエアのスタッフに会えないかと思ったんだけど、無理でした。



あー、どうなっているんだ。この会社。




残った現金も、すべてユーロに換金。
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パスポートコントロールもなんなくスムーズに通過。


あまりに私が怖い顔か、不安な顔をしていたのか

窓口のスタッフは、ぷっと笑い、そしてにっこり笑っていました。



いよいよ搭乗。



こんなに簡単な手続きで、こんなにスムーズに乗れるものなのに。

どれだけの苦労をしてここまでたどり着いたんだろう。




サービスがよいことで有名なターキッシュエア。

日本からトルコへ行く人はたいていターキッシュエアのはず。

機内食も美味しいし、日本からの長距離便はエコノミーでもサービスとして、歯ブラシ、アイマスク、スリッパなどが入った、貴重金ポーチにもなる袋が全員に配布されるのだとか。


私は、短時間のフライトなので歯ブラシとかはなかったですが。


まず、離陸前にお菓子
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食事のメニュー表


ただ、beef or chicken と聞かれるのではなく、メニュー表を見て選択できる。

ドリンクも。
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私はビーフを選択。
二時間半のフライトなのに、この豪華な食事。食器が黒。
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そして、ウィーン到着 


帰ってきました!!   ヾ(=^▽^=)ノ





さて、ここからどうやってグラーツへ帰るか。



ウィーン= グラーツ間の飛行機はとても高い。


電車かな。


到着と移動にかかる時間がわからなくて、事前にはネットで買っておけなかったんだよな。

空港から鉄道駅までも遠いから移動しないと。





その前に、

とりあえず、空港について、最初にしたいこと。




オーストリアエアのスタッフに会いたい。


あの事件以降、一人として、オーストリアエアのスタッフに会っていない

そして、一人として私の話をきちんと聞いてくれたスタッフがいない。




なんとしても、この怒りを伝えなくては。





とりあえず、手荷物受け取りのカウンターのところに

ゲートを出る前

カスタマーセンターみたいのがあったのでそこへ。


ここでだめだったら、外のカウンターにも行って、責任者と話がしたいと言うと意気込む。





この3日間 聞いてもらえないものも含め

何度説明を繰り返してきたことか。




すいません、私、今、ターキッシュエアでウィーンまで来ました。

イスタンブールで、オーストリアエアとトラブルがあって…

話を聞いてもらえますか。



何があったのか話してもらえますか



はい。
私は、こういう名前で、予約番号はこれです。2日前に搭乗予定でした。
フライトの予約をしていて、ウェブチェックインをしていて、十分余裕を持って空港に到着していた。
にもかかわらず、イスタンブールのオーストリア航空のスタッフに搭乗拒否され、今日まで帰国が出来なかったのです。

日本とオーストリアにはこういう協定がありますよね。
それを説明してもきいてもらえなくて…。



こみ上げる怒り

そして、この数日間の絶望

そして、今、オーストリアエアのスタッフが話を聞いてくれている


もう涙がこみ上げ、言葉が詰まって話せない。詰まりながら、すみませんといいながら、話を続ける。

搭乗拒否されたこと

その後スタッフに誰も会えなかったこと、チケット窓口も、コールセンターも自分の責任ではないと対応してくれなかったこと。

自分で航空券を購入して、ここまでたどり着いたこと。



この数日繰り返した説明。

だんだん説明がうまくなっている気もする。


スタッフが言ったこと。


それは大変でしたね。ここから先の飛行機は?

いいえ、何も。ただ、ここへたどり着いたので精一杯で。



そして、電話を。




私はあなたを助けるために、いくつを電話をかけています。少し待っていてください。



彼は、グラーツまでの航空券を無料で手配してくれました。




これは特例ですとも。

イスタンブールで何があったのか、今の時点ではすぐに確認できません。
ですが、あなたは、グラーツへ帰る必要がある。

私の権限でグラーツまでの航空券は用意しました。
私に出来るのはここまでです。



それ以外の保証(航空券の払い戻しとか、滞在費とか)、について私からどうするとは言ってあげられません。
ごめんなさい。

これが、カスタマーセンター(たしか)なので、ここへあとから、連絡して、何があったのか伝えてください。

と。名刺のようなものをもらいました。


グラーツへ帰れる。

ありがとう。お兄さん。



やはり、ウィーンは強い。

そして、あまりに汚い身なりで、ぼろぼろの姿の私。

かわいそうになったのだろうか。



ウィーン空港
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ウィーン空港の搭乗ゲート。

さらば。
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ウィーンからグラーツまで、30分のフライト。

旅行開始から11日目
イスタンブールの空港について3日目。


ようやくグラーツへ帰ってきました。




長い長い冒険。


その最後に、こんなに大きな試練が待っているとは思いもしなかった。



たくさんの人の支えと、たくさんの親切に触れながらようやく帰国。




無事に帰ってこれて本当によかったです。





空港には夫が迎えに来てくれていて

一緒に帰宅し

夫が買っておいてくれた材料で一緒に豚汁を作り

白米と、豚汁。

なによりのご馳走でした。





困り果てている時、

夫は、私がグラーツで仲良くしている友人に連絡していたそう

あのトルコ人の彼を紹介してくれた彼女




帰国出来たと報告したら衝撃的な一言を





無事帰国出来て本当によかったね

これは、おじいちゃんおばあちゃんになっても語れる武勇伝だよね

こんな武勇伝を2万円で買ったと思えば安いもんじゃない?




さっすが彼女。

笑っちゃいました。



どんな時でも、そんな風な視点で

そんな風にありたいものです。




長い長い旅日記、お付き合いありがとうございました。

おしまい。

トルコ一人旅 10日目 絶望

トルコ一人旅の記録です。


本当は9日目で終了するはずだったこの旅行。

10日目になってしまいました。


まさかの、航空会社職員の知識不足、認識不足により謎の搭乗拒否をされた昨日。


どうにもならなくて、自分で宿をとって、またイスタンブール市内に宿泊。




一夜明けて。

どれも全然美味しくなかったし、あまり食欲もなかったけど

元気ださないと。

朝食。
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今日こそ、オーストリアへ帰る!!

決意を胸に空港へ向かいます。
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これが最後のブルーモスクになるはず。

強くそう願う。
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空港に到着。


オーストリアエアラインのスタッフを探しますがいません。

インフォメーションも昨日役に立たなかったし。

本当にどうしたらいいのかわからない。



今日も、いくつかオーストリアエアのフライトがある。


それを待って、カウンターへ。

行ってみるが、あるのは共同運航便のみ。

オーストリアエアのスタッフがいない。



チケット販売の窓口へ。一応。
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いるのは昨日の感じの悪いおばちゃんのみ。

今は業務時間外。15:30にならないとオーストリアエアの対応はしないよ。

ここへ電話してくれと、看板をどんと置く。
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もう電話するしかないか。


GRAZのスタッフがメールしてくれたって、いったい誰にしてくれたわけ??

それを確認する術がない。




旅行ガイドブックで電話の仕方を調べて、公衆電話を。


直前にガイドブックダウンロードしておいて本当によかった。

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微妙だと思ってたけど、役に立っている



売店を探して、テレフォンカードのようなものを購入。



空港は常にアナウンスがなっていてとても騒がしい。

この中で、英語の交渉をきちんとする自信がない。



空港からいったん出て、少し静かな場所にある公衆電話を探す。


結局メトロのホームに発見。

駅員に事情を話して、切符はないけど、駅に入れてもらい電話をかける。



何か困ったことがあったらこれを使いなさいと


夫から送られてきた文章



昨日の出来事をクレームとして順序だてて英語の文章にしたもの



それを参考に

オーストリアエアのイスタンブール コールセンターへ。


昨日空港についてからというもの

自分の話をきちんと聞いてくれた人が

一人としていなかった。


このコールセンターの人は、相槌をうちながら一応聞いてくれた


そして、

あなたの希望は?


とにかく、早くオーストリアへ帰りたいです。



今は空港ですか?


では、カウンターへ行ってください。



ん?

これは、カウンターへ行けば職員が対応してくれるということ??


期待します。


が、



カウンター閉まってますけど。



話せば話すほど、話が通じない。



そして、昨日乗り遅れたのだから、もう一度チケットを買って飛行機に乗ったらどうですかと。



今まで説明した時間かえせー!!




私の説明理解してないですか?



はい。わかりません。英語がわかりません。話がわかりません。

トルコ語が出来る人いますか?




何を言っているんだ。



もう!




私の英語が悪いのでしょうか。



とりあえず、対応したスタッフの名前だけ確認。


絶望して電話を切る。




コールセンターも通じないし。


ネットで調べたけど、オーストリアエアってイスタンブールのオフィスがないよう。


どうしよう。




だめだったことを夫に伝えると

夫は、オーストリアのGRAZにある空港へまた行ってくれるとのこと。


そして、昨日とはまた違うスタッフに事情を話して対応を要請。

しかし、パソコンには、私の搭乗を拒否したとの記録はなく、ただチェックインがされていないだけ。

まるでチェックインの時間に遅れたかのような記録。

ここからはどうしようもありませんと。




困った私は、イスタンブールにある日本大使館へ助けを求めて電話することに。


旅ノートに書いてある大使館の電話番号

まさか役に立つ日が来るなんて、役に立たなくてよかったのに。

またメトロの駅まで歩いて

公衆電話から電話。


いわれのない長期滞在の疑いにより搭乗拒否されてしまったんですが。



いろいろ確認して返事をするので、また15分後にかけてください。



電話 確認待ち  電話  情報を伝えて  確認待ち


この作業を何度繰り返したか。



結局、大使館の結論

・大使館として出来ることは何もない

・オーストリアエアのコールセンターにはレスポンシブルなスタッフがいなそう。そして、オフィスもなさそう。
 大使館のスタッフが、コールセンターへ電話をして、いろいろ確認してくれたよう。

・私のリスクへの認識不足 準備不足
 ノーマルなルールの上での滞在ではないのだから、何かトラブルが起きる可能性を予測すべき。そして、それの対処の準備をしっかりしておくべきだった。それをしなかったのは、あなたの責任ですよ。と。

・アドバイス
 これは大使館としてのコメントではなく、私の個人的なアドバイスです。もし、私があなたの立場だったらどんな可能性があるか、考えてアドバイスだけします。
 オーストリアエアはシェアが少なく、ターキッシュエアとの共同運航便の可能性が高いです。もしそうなら、ターキッシュエアに助けてもらえるかもしれません。

・保障について
 このような事態が起きたとしたら、滞在のホテル代、帰りの航空券をただちに無料で用意するのが、航空会社としての責任だと思います。トルコのオーストリアエアでは対処してもらえなそうであれば、本社のあるオーストリアで、ご主人に交渉してもらうのがいいと思います。これは、交渉しだいだと思います。がんばってください。



そうか。

まずは、自分の責任。

そして、やはり交渉。

あとは、共同運航便か。




トラブルを避けるために、あえてシェンゲン国外へ、オーストリアから直で出てきたんだけどな。



共同運行について確認するため

ターキッシュエアのカウンターへ。



事情を話し、確認してもらうと、共同運航便ではなかったとのこと。

それはかわいそうに。とも。



もうどうしたらいいかわからなくて、ターキッシュエアのカウンターでぽろぽろ泣く私。



ほらほら泣かないで。

けど、うちの航空会社の便じゃないからどうにもしてあげられないな。ごめんね。と。










こんなさなかに、何も知らない友人からメールが


元気?

いろんな国を旅して

たくさんの人、自然、文化、景色、建造を心に感じて人生で大切なものはいったい何か思ったりした?



と。





それどころじゃないよ。


今、帰国できずに途方にくれていることを伝え、

旅をしたからといって、人生観が変わったかは、わからないなーと。





けど、この状況。




もう煮詰まりすぎて、呆然としているし、気持ちが滅入っている。

大使館からの連絡待ちの間だったかなー。




この数ヶ月の旅について考えてみる。

この現実からふと遠ざかって

思考回路をちょっと切り替えて

変な状況だなーと思いつつ。



そして、私はこう送っています。





今まで無理だと思っていたことが実は出来ることだったと気づく。とか


今まで常識で、しなければならないと思っていたことは、しない国もたくさんあると知る。ルールだからこその価値観だったと知る。とか。


日本では、決して誰もしないような親切を誰もがフットワーク軽くする国がある。


何かを悟ったとか、何かを変えようとかそんなたいそれたことはないけど。

視野が広がって、前よりも気楽になって、自由に考えるようになったかもね。

日本に帰ったら新たに見えることがたくさんありそうで、それも楽しみ。




この状況から、ふっと、ガス抜きをして、救ってくれたひとつのメールでした

この返信

どこにそんな力があったのだろうと、今は思う。





そして、現実へ。




もう私の力ではどうにもならない。




本当に迷惑をかけたくなかったんだけど

数日前に夕食を共にした、トルコ人さんへ連絡。




もう、ぼろぼろの私は、wifiの使えるカフェ周辺の硬いベンチにただ座っている。

トルコ人の彼には、夫が連絡をしてくれた。

妻を助けてあげてほしい。と



ネットで調べたり、夫と連絡を取ったり。

携帯の充電がどんどん減るんだけど、連絡手段がなくなるのは致命的。

充電するための場所もないので

ママたちごめんなさいと思いながら、トイレの横のおむつ交換の小部屋にこもって、

時々充電を。

おむつ交換スペースは空港内にいくつかあるので。



連絡を受けたトルコ人の彼は、

彼のオフィスで必要な情報をインターネットで収集。

メールで私とやりとりし、事情を確認。

最後は、仕事後に空港まで来てくれるという。



もう、疲労もピーク。

緊張と、何をしてもうまくいかない

糸口も見つからない。

誰も話を聞いてくれない

誰も責任がないと言う。



体も疲れている

心も疲れ果てている



オーストリア航空に代替便を用意してもらえなかったとしたら

夫が調べたところ


イスタンブールからグラーツまで10万円以上



保障してもらえるかわからないのに

高すぎる。





今日ももう夕方。5時すぎました。





ああ、今日もトルコから出られなかった。

今日も一日空港ですごしてしまった。

いったい、オーストリアには帰れるのか。


このまま二度とオーストリアには帰れないまま

日本へ帰国しなければならないのか



いつまでトルコにいなければならいの?

いつこんな時間が終わるの?




そんなとき


トルコ人の彼が空港へ到着


場所を説明

目の前のエスカレーターを登ってくる姿が見えた時

思わずまた涙





事情を説明すると


てきぱきと


パスポートカウンター

オーストリアエアのカウンターやチケット販売

ターキッシュエアのレスポンシブルはスタッフのいるカウンターなど回って



事情を話し、状況を確認。




怒っています。



「なんでもっと早く連絡してくれなかったんだ!!
こんなことになったら、すぐに連絡してくれればすぐに力になれたのに。
遅すぎるよ!!」



なんていい人。



とりあえず、オーストリアエアのスタッフとは会えず。


ターキッシュエアのスタッフから、私はオーストリアへ帰ることが出来る立場だと確認し、保障してもらう。




で、彼と相談。

選択肢

明日、オーストリアエアのスタッフに会って交渉して、チケットを用意するよう交渉する。


もしくは、あきらめて、別の航空会社の便でオーストリアへ帰る。




グラーツまでだと10万円以上するけれど

ウィーンまでだと2万円の航空券がターキッシュエアであることがわかる。



もう、トルコから出たい。

20000円なら払えるし。




確認すると、ネットのほうが1500円くらい安かったんだけど、

現地で確認して購入したほうが安心。



トルコ人の彼に付き合ってもらって

明日の、イスタンブールからウィーンへのチケット購入。



もし、明日何かあったらどうしたらいいかも確認。



ここが、責任のある人が必ずいるカウンターだからここへ行けば大丈夫と。


でも、何もないですよ。あなたは飛行機に乗れますよ。



もう夜。



今日も、トルコに宿泊だ。



トルコ人の彼が、うちに泊まっていきなさいと。

ルームシェアしていて、住人が他にいるけれど(たぶん彼女)、泊っていけるよと。



もう、ぼろぼろの私。

何から何まで申し訳ない

けど、ありがたくお願いすることにしました。



空港からバスに乗って、途中で降りてマルマライ。

彼の家は、宿泊していたホテルのあるアジアサイド。



お腹すいたでしょと。

何か食べよう。と。


ずっと食欲なくて、何も食べていなかった

水だけは買って、水分はとっていたけど。

張り詰めていて感じなかったけど

気づけばなのか、ほっとしたからなのかお腹すいてきた。







カドキョイの露店。


フライした貝とタルタルソースのようなものを挟んだサンドイッチ
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それと
羊の内臓を焼いて味付けして、パンにはさんだもの。
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サンドイッチ二個!!

けど、久しぶりのあったかい食事。


信頼できる人と、安心して食べる食事。



ほんとうに心から美味しかったです。


満腹すぎて、お腹がはちきれるかと思ったけど。




彼の家へついて、同居人さんへあいさつ。


とても広く、ほっとするおうち。

タオルをかりて、シャワーをあびさせてもらう。



3人で、今日あったことを話し。

スタッフがいなくて、解決は出来なかったんだ。と。



今日トルコで、あったという鉱山の爆発事故。


真夜中だというのに、ものものしい雰囲気の報道が繰り返されている

それを、ぼーっとソファに並んで見る。




トルコ人の彼


フライトの時間から

何時にここを出て、こういう交通手段で空港へ向かったらいいのかも

確認して、アドバイスしてくれていた。



本当に涙が出るほどうれしかった。




トルコでいろんな人に出会って

いろんな宿に泊ってきた。



こんなに嬉しい出来事はなかった。

トルコで一番の宿泊地でした。




航空券は購入したし、


この2日間と比べると、オーストリアがぐっと近くなった夜。

まだ油断は出来ないけれど


明日こそ帰宅する。

そう決意して、就寝。







トルコ一人旅 9日目  観光と悲劇

トルコ一人旅の記録です。

今日はいよいよ帰国。

最後の観光をして、久しぶりのグラーツへ帰宅です。



初日は観光してないけど、それも含めたらイスタンブール4日目の朝。

今日一番したいこと。

昨日から考えてたんだけど、日の出!!



朝が苦手、基本的に朝寝坊の私。




ですが、旅行では驚くほど早起き。

今日も5時前に起きて、身支度。

日の出前の空から、日の出も見ようかなと。




宿の前の通り。

子供の頃、日の出というと初日の出くらいしか意識してみたことなかった。

最近。日が昇る前の空の色の淡い変化がとても好き。
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いまさらだが、この方向だと、日が昇るのは見られないかも。

住宅街だから。

でも、海辺へ行って、空の色、街の色の変化を広くて気持ちのいい場所で見ることにします。




ピッカーンと太陽が昇るその姿だけではない。

日の出の魅力。この淡い色合い。

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まだ濃い青の空。



カッパドキアの早朝気球を見ながら、写真家(趣味)のおじさんのレクチャー。

夕日は太陽自体を撮影してもそんなにきれいじゃないんだよ

太陽が沈んだ少しあと、空が暗くなるかならないか。青が、藍が濃くなってきた空が一番きれいなんだ。

これは、どこの国のどんな空にもいえることだよ。

こんど見てみてほしい。



日の出にもいえることかな。
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モスク。今日は天気がよさそうだ。
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期待していなかったのに、太陽。
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アジアにつながる鉄道 その終着駅 と線路 を見下ろす歩道橋より
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振り向くと日の出 この線路の先にはアジアが広がっている。韓国までもつながっている線路だったか。たしか。
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宿へ。
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あまりに朝早かったので、一寝。

したかどうか忘れましたが、一休みして。



朝食。



昨日までと同じく、好きなものを自由にというセルフ。


部屋は、シンプルなベッドだけ。

共同バス、共同トイレ。


ドミというと、安いけど、あまり清潔ではないイメージ。


ここは、とても清潔。静か。とても快適。


広さ、清潔さ。収納。電源。


そして、共用スペースの快適さが、はんぱないです。


中庭。ここはとても静かな何もない中庭。ヨガとかできるみたい。
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朝食  感じのよいスタッフと少しだけ言葉をかわして
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ここで食べる

光、緑、湿度、温度  北海道の夏の朝のような気持ちのよい 中庭
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野菜とフルーツが充実しているのが嬉しい

イチゴだー。
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階段  青空 ぶどうの木
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あったかいチャイをとりに行って、もどったら猫。

皿を置いていた場所にでーんと。

猫が多いトルコ。

だから猫アレルギーだってば。
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屋内のスペースもなかなか。

ネットも テレビも。

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事前のネットの情報で屋上にテラスがあると。


スタッフに聞いたら、コーヒーをカップに入れて持ってテラスへあがってもよいと。そのかわりカップは後でキッチンへ返してね。と。

返しますよ。もちろん。



階段で上へ。



とてもこじんまりとした、けれど、とてもいごごちのよいテラス。

誰もいないので、独り占め。

朝からよい天気。
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下を見下ろすと
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完全なるオーシャンビューではなく、のぞくと見えるボスポラス海峡

そして、例の駅 パイダルパシャ駅。
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こじんまりした、家庭的なプランター。緑があるのはいいですね。
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シャワーとトイレの表示  日本とちょっと違う

女子と男子のポーズとか

シャワーは音楽付だったりとか

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今日、帰国。


荷物は昨日夫にだいぶ持って帰ってもらって軽いし。

チェックアウトして、リュックはしょったまま観光することにします。




どこかに預けると、お金もかかるし、そこまで戻らなくてはならなくて、行動も制限されるので。

昨日荷物を預かってくれていたスペース。鍵つき。

そういう人多いんですね。

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ザルツブルグとローマのパンフ。
だいぶ遠いけど。系列ホテルなのででょしょうかね。
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いざ、出発です。今日も天気がいい。

日焼け止め必須です。
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まずは、アジアの鉄道の終着駅 ハイダルパシャ駅へ

船から、宿のテラスから。何度もその姿は見てきたけど、近づいて、中に入るのは初めて。
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おー。趣があります。
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CHANELのCMのロケ地にもなっています。





アジアとヨーロッパの間にあるトルコ。
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そして、市内にアジアサイドとヨーロッパサイドに分かれるイスタンブール。
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アジアの終着駅は、アジアサイドに ハイダルパシャ駅。

そして、ヨーロッパサイドには、ヨーロッパの終着駅。シルケジ駅。
オリエント急行の終着駅。オリエント急行殺人事件にも登場する駅らしいです。
写真撮ったはずだけど、みあたりませんでした。




アジアサイドをぶらぶら。

サバサンドのお店  BALIK EKMEKがそれ。
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海に沿ってあるく道
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その道から、昨日宿泊した宿へと続く坂道が見える。
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バスターミナルにて

運転手さんたちが、サンドイッチ作ってました。朝食かな?
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何度も使った、アジアサイド カドキョイ と ヨーロッパサイド エミノーニュをつなぐ船。

20分 100円

また、それに乗って渡ろうかな。と思っていたところ。

この看板。

「BOSPHORUS TOUR」 ボスポラスツアー。

ボスポラス海峡のクルージング 1.5時間 600円
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予定はしていなかったけど、天気もいいし、意外と安いし、飛行機も全然間に合うし。


出発予定は、3分後。


何も考えずにチケット買って、飛び乗っちゃいました。
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出発!!
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わくわく!! 
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いつものルートが緑  クルージングルートは赤
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ふと気がつくと、テンション高めの私 

そして、テンション低めの乗客。なんというか、ローカルのおばさんとか。スマホいじっている人とか。

ん??


そして、あっという間に、ヨーロッパサイドの港の、ガラタ塔が。
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これって、いつものルートですよね??


誰かに聞こうと思ったんだけど、英語通じず。

おろおろしていたら、若者が話しかけてくれて、困っていると伝えると、駅員さんに確認してくれました。

このあとに、エミノーニュから出るクルージングの船にこのチケットで乗れるから、どうぞと。



結局、本当はどうだったのか。


私が間違った船に乗ったのか

エミノーニュまで来て、ここから乗るのが正しかったのか。


ま、このチケットで乗れるというので、いいことにします。



船着場周囲。イスタンブールの空気感。
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少し時間があるので、今のうちに昼食。

また、サバサンド。

乗り場の目の前だったし、他のお店のも食べてみたかったので。


船でサバを焼いています
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並べられたたくさんの小さいテーブル
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これこれ いただきます
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塩と、台所洗剤にしか見えないレモン たっぷりかけて
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がぶっと   魚とパン  フィレオフィッシュみたいな感覚なんでしょうかね。
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おてふきもくれました かわいい
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乗船。サバサンドの店舗の船がゆらゆらゆれています。
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出発
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釣り人が並ぶガラタ橋の下をくぐって
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乗客  みんなわくわくしています
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運転席
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海辺に立つモスク や宮殿  船に流れる解説はもちろんトルコ語

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時々まわってくる売店のおじさん あたたかいチャイを
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この橋 バスで渡ったやつだなー。
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文化の違いを感じる
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イスラムの彼女は娘さんと一緒に乗っていて、記念撮影をしたり楽しんでいるようでした。




どうでもいいことですが、左の女性のTシャツ
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私とお揃いですね
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彼女に写真を見せたら、「私のはKENZOのものよ」とタグを見せてくれました。

私のは、KENZOではないです。


要塞  かっこいいです
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その向こうの橋をくぐって、折り返しです。
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天気もいいし、潮風が気持ちいい。
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隣に座っていた美人の彼女
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ヨーロッパのどこかの国(忘れてしまった)からの旅行と行っていました。

週末の旅行 現実逃避よ。と。



仲間と5人で。すごく楽しそう。
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隣の船 同じようなクルージングなんだろうけど


すごく陽気な音楽がかかっていて

よく見ると、踊っている人がたくさんいました!
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また、エミノーニュの港へ帰ってきました。思いがけず、いい時間をすごせたな。
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この橋、けっこうぎりぎり
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最後は、旧市街をちらっと通り抜けて、空港へ向かいます。

日焼け止め塗りなおして
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トルコといえば猫
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暑さにぐったり?昼寝
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怪しいブランド品の数々
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ヴィトンのイミテーションはわかるとして

アップルの財布はないだろ。と思う。
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カフェのランプ
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犬もその辺で寝ている  どきっとします
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ブルーモスク  あんなに人がいても やはり魅力的 つい何度も通り過ぎたくなってしまう 

他のモスクと何か違うのだろう。自分でもわからないけれど。
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右下に映っている、グレーのニットに白いシャツの青年。

この後、話しかけられました。

「日本人ですか?僕、日本にめちゃくちゃ興味あります!!日本に友達もたくさんいます。トルコにボーイフレンドはいますか?仲良くなりたいです。」

と。日本語で。




このあと、一緒にチャイを飲みに行きましょうと、とジュータンやさんに連れて行かれちゃうのか。

カッパドキアで他の旅人から何度も聞いたこの手口。

本当に存在するんだ。

カッパドキアでの旅人のなかに、この広場を通り過ぎるまでに5回話しかけられたという人がいたなー。



このブルーモスクとアヤソフィアの間の広場は気をつけろというもんな。


どんな内容なのか気になったので、ちょっと聞いてみたけど、話がまどろっこしいので、途中で切って、やめちゃいました。
怪しさ満点だったけど、これに引っかかる人がいるのが不思議です。



少し余裕があったので、またブルーモスク内部へ。



ここは、肌露出禁止。

女性は、持参したスカーフを巻いています。
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腕を出している人は、マントも。スカーフもマントも貸し出ししています。
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大きなザックをしょったまま、マントをした私。泥棒のような姿になっていたであろう…。



床のジュータンの模様。この花の模様には意味があったはず。忘れました。
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肌を覆う布。本物の人と、観光客と見ていて違いを感じます。


本物。美しいなー。
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観光客。 何かが大きく違う。 これは日本人観光客でした。楽しそうだったけどね。

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最後に寄ったお土産屋さん。

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人懐っこい店員の少年。

私のカメラに興味を示していたので、写真を撮ってあげました。

私のカメラ、防水のもので、変わった形状だったからかな。

日本人風のポーズだよと。ピースしてました。
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トラム、メトロと乗り継いで、空港駅に到着。


壁のタイル

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たくさんの思い出を胸に、チェックインカウンターへ向かいます。


すごく楽しい思い出ばかり。


去りがたいという思い、とても遠い場所だからもう二度とここへはこないかもしれない。


けど、もう満腹というくらい満喫させてもらったなとも。




あと少しで家だ。とほっとした気持ちも。



昨日、夫はちょっと早く到着しすぎたようで、搭乗の2時間以上前だと、チェックインカウンターが開いていませんでした。


今日は、2時間弱前に到着。


もう人も並びだしています。

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なんとここで事件が。




列に並んでいてカウンターに到達する前、

他のスタッフがパスポートのチェックをしていきます。

確認するので出しておいてくださいね。と。



で、私の日本のパスポートと渡航地を確認した、航空会社スタッフがちょっと気になるので、別のラインに並んで、先にチェックしてもらってくださいと。



該当スタッフのところへ。


自分の状況を聞かれたので、説明。


国籍は日本ですが、こういう状況でグラーツに滞在しています。

日本とオーストリアの協定で、6ヶ月以内だとvisaは発行されないので、visaはない状況です。




すると、あんたは、不法に長期滞在しているだろう。


シェンゲン協定だと、3ヶ月しか滞在できないはずだ。



と。




たしかに、通常はそういうルールですが、オーストリアに限って、日本人は6ヶ月間visaなしで滞在できることになっています。

二カ国間の協定があります。

これは国際的なルールです。




オーストリアエアラインのスタッフ。

オーストリアのことだし

理解してもらえると思っていたのですが、話を聞いてくれません。




何度も説明するも、そんなことを知らないの一点張り。

知らないなら調べればわかるというと、

ははっと鼻で笑って

この俺様に調べろというのか。いやだね。馬鹿にしているのか!!



と。声を荒げ



さらには、パスポートを預かると、私のパスポートを持って、どこか別のカウンターへ行ってしまいました。





簡単に得られる情報だし、ましてやオーストリア航空。

トルコ オーストリア間の日本人客が少ないとはいえ

確認してくれているのだろうと、どきどきしながら待ちます。




そして、他の上司らしき他のスタッフと戻ってきた彼が言ったこと。



あんたが言っていたような事はどこにも書いていない。

あんたは嘘をついている。

この飛行機には乗せられないと。





さらに
(↓これは間違っていることですが)

もしどうしても帰りたいなら、ドイツなら3ヶ月をすぎても入れるはずだから、オーストリア航空ではなく、ルフトハンザ(ドイツの航空会社)を使って、ドイツへ行って、そこから電車でも何でも使って自力でオーストリアへ帰ることだな。
それがいやなら、日本へ帰りるしかないだろう。




なにせ、お前は、オーバーステイをしているんだから。





なんと!!!





航空会社スタッフに、搭乗拒否されてしまったのです。

Σ( ̄ロ ̄|||)




しかも、いわれのない理由で。

スタッフの知識不足により。





パスポートコントロールのポリスではなく

航空会社の職員に




搭乗拒否もひどいことだし、客に対する態度として、こんなことが許されるのかというほど、ひどい屈辱的な態度。



一応ありえないと思いながら、フルとハンザのスタッフに、こういわれたんですけど。と確認。




すると

何かを確認するわけでもなく

「オーストリアエアの彼はとても知識があるんだ。彼がいうなら間違いないよ。チケットを買うなら、カウンターはあっちだよ」と。


頼りにならない。




もう自分の説明や、調べてほしいというのではどうにもならない。



明らかな資料を自分で用意して見てもらわなくては




ネットが使える唯一の場所、空港の端から端へ

走っていって、飲まないけど、飲み物を頼んでインターネットを。





大使館のホームページに情報が書いてある。

英文ののものもあったはず。

それを見てもらわなくては。飛行機に乗れない。オーストリアへ帰れない。

飛行機に乗せってもらわないと、帰れない。

トルコから出なくては。




あせる気持ちから、本当は簡単に見つかるものが見つからない。




そして、夫に連絡。


飛行機に搭乗拒否された。オーバーステイだって言ってる。わかってもらえない。




夫が、必要なホームページを検索してくれて、これを見せなさいと。早く戻りなさいと。




空港の端から端へ

全力で走ってカウンターに戻る。




搭乗まではまだだいぶ時間があるはずななのに

カウンターはすでにクローズされている。

スタッフの姿もなく、ディスプレイも真っ黒。




どうしよう。





オーストリア航空のチケット販売のカウンターへ。



こういう状況なんですけど。



勘違いにより搭乗拒否されたんですけど、勘違いなんです。

スタッフに会わせてください。



窓口のおばさん



私は、そういうクレームは受け付けてません。


ただの乗り遅れでしょ。



さっきカウンターに行ったんですけど、受け付けてもらえなくて。web check inはしていて、メールも来ています。



予約番号から一応確認してくれて


あんた、check in してないよ。これは、ただの乗りおくれだよ。



あとで、ネットでチェックしてみたんだけど

なんと、web check inも取り消されている!!


ひどすぎる。




私はチケットは売るけど、それ以外のことは知らないよ。


ここに電話番号が書いてあるから、何かいいたければ、電話してください。



コールセンターの番号が書いてあるけど。


そんな。




空港インフォメーションへ。



オーストリアエアのスタッフに会いたいんですが。

こういう事情で。




なら、チケット販売のカウンターかチェックインカウンターへ行けばいいと思いますが。


そこへ行ってだめだったからここへ来たんです。


それ以上はちょっとわかりません。





どうしよう。





私、どうなるんだろう。




とりあえず、夫に報告しなくちゃ。


誰もいなくて、乗れなかった…。


どうしよう。




トルコではどうしようもなく。


夫が、GRAZの空港へ向かってくれる オーストリアエアラインのスタッフと話をしに。


おかしいですね。奥さんは飛行機に乗れるはずです。

それが、事実なら何らかの対処が必要ですね。

ただ、私から今の時点でトルコへ確認が出来ません。そして、私の力では直接的なチケット準備などが出来ません。



トルコのスタッフへ奥さんは搭乗出来ること、航空券を用意するようメールを送っておきます。


あとは、明日、奥さんがトルコのスタッフと直接話をしてもらうことになります。



とのことだったそう。





明日、なんとかなるのかな…。


もう今日の帰国は無理。


夜遅いけど、携帯を使ってbooking.comで安い宿を探して。予約。

また、イスタンブール市内へ戻ります。




あまりの衝撃に


悲しみとか怒りは感じていない。

とにかく呆然としている。




なんだか疲れたな。




また市内へ。


見ることがないと思っていた、夜のブルーモスク
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を横目に


宿へ。

広いけど、埃っぽい部屋でした。

シャワあびたらお湯流れないでたまっていくし。


けど、安全な寝る場所が確保できて、ほっと。
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海外の一人旅

空港で、駅で、トラブルがあると聞いたことがある。

まさか自分にふりかかるなんて思ってもみなかった。


今までうまく行きすぎていたんだ。


トルコ、楽しみすぎたのか。

今日も最高に楽しんだし。



去りがたいなんて思ったからなのか。

神様もう十分楽しみました。去りがたいなんてことないです。

もう十分です。

祈る。





特別なルールの上にある自分の状況



それを自覚して、もっと準備しておかなければならなかったのだろう。








朝ごはん食べたら、また空港へ向かわないと。

明日は帰れるんだろうか。

いったいどうなるんだろう。


不安な気持ちで

でもひどく疲れているのでとりあえず寝ます。



おやすみなさい。


トルコ一人旅 8日目 また一人旅に



トルコ一人旅の記録です。


週末だけの夫との合流。

つかのまの二人旅。

夫は、夕方の便で帰国しました。

飛行機の手配の関係で私は、明日帰国の予定。


まだ明るいので、一人でぶらっともう少し観光することにします。

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ホテルがアジアサイド

空港は左下 メトロの赤いラインの左のはしっこ。

観光の中心は旧市街

赤のライン メトロの右端 旧市街のちょこっと手前 アサクライ で下車。

それ以上進むには乗換えが必要なので、時間もあるし歩こうかなと。

ぶらぶら歩きながら旧市街へ戻ることにします。

とりたてて、これだけはというものもないし。



ASAKURAI駅 地上へあがると。

夫がいる間ずっとどんより空だったのに、晴れてます。

夫の乗る飛行機からは、美しいイスタンブールの町並み、ボスポラス海峡が見えただろうなー

などと思いながら。
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ごみを運ぶ人
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床屋の看板
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そこそこ栄えていてにぎわっている場所。

けれど、観光中心ではない場所。

人々の生活が垣間見える。そんな活気。

そういうのに触れるのはとても面白い。

「JAPAN PAZARI」 ほんと??と思って覗いてみる。
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そうでもなかったですね。 どの辺が日本だったのか。こういう全身黒、目だけ出している

本気の服装の人がけっこういる。
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カラーでちょっとおしゃれなママ
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子供は無邪気に全裸
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水道橋

378年創建 ローマ時代のもの。
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上に上っている人の姿
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高さ20m ボスポラス海峡が見えそう 気持ちよさそう 私も!と端っこまで約1kmたどったのですが

柵がされていたし、微妙に上れない高さ。よくわかりませんでした。残念。
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しょうがないので、近くに見えたモスクへ

シャフザーデ ジャミィ

天気がいいと 青空に映えます

ブルーモスクと違って、気軽には入れなさそうな雰囲気

外観だけ。
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さらに進むと。また見えてくるモスク。

スレイマニエ ジャミィ

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これは、ガイドブックにも載っていたので、入れないかぐるっと探索



幾何学模様の天井
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独特の照明
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これは、オスマン帝国10代大帝のモスク。1500年代のもの。

帝国最盛期を象徴する壮麗なモスクなのだそう。

中央ドームの直径は26.5m 高さは50m


ちなみにブルーモスクは これより少し後 1600年代のものなのだとか。



ブルーモスクはたしかに大きくて、とてもかっこいい。

けど、すごい観光客。いつも人でごった返しているし、並ばないと入れないほど。



ここは、とても静か。

好きな場所でした。



このモスクは高台に。

モスクを出て、前の通りを歩いていると、こういうcafeの看板。

ちょっと入ってみました。
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屋上のカフェ。この眺め!!

奥に見えるのが 新市街
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塩味のヨーグルト トルコのローカルドリンク アイランを注文。

席料などはなく、100円のアイランの料金のみ。
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100円でこの景色を。なんと贅沢な。




イスタンブールを一望。

まさか、今日こんな風景が待っているとは思いもしていなかった。モスクの塔がちらちらと見えます。
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振り返ると さっきのモスク  スレイマニ ジャミィが。でーんと。
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しばしぼーっと眺めます  席はアイランが置いてあるここ。

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新市街のガラタ塔
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お隣にも、似たようなカフェ そういう場所だったんですね。知らなかったけど。
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もちろん屋内はひとっこ一人いませんでした。
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また、ぶらぶらと。
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お土産屋さんなんかのぞきながら


魔法のランプ
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普通のランプと食器   観光地。カッパドキアよりだいぶ高いです。
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一人では入らない、グランドバザール。はしっこを通り過ぎただけ。

この混沌とした雰囲気。ザ、イスタンブール。
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ブランド品のイミテーションがずらり。 シャネルがこんなにきんきらきんの作っているのか。と思いつつ。通り過ぎる。
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そろそろ夕暮れ。

ブルーモスク。夕日をあびていい色。
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そしてお互いの顔を向け合って 広場を挟んで対峙するように  アヤソフィア
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壁に映る夕暮れ
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スイカ屋
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ポリスの巡回   写真は陽気だけど、けっこうものものしかったです。そういう時間帯?
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もっともっと夕暮れならいいのだろうと思うけど

宿にも帰らなくてはならないし

ほかにも見たいものがあって。





それは、海峡の夕日。


どんどん空が夕日に染まっていきます。

さっきのカフェから夕暮れを感じだして、見たい場所をくまなく回るために


ダッシュし続けている私。

客引きも、物取りもすきいる余裕がないと思われる程。


ほんとうにだいぶ走ったなー。


夕暮れかな。から夕日のピークまでに。


札幌なら


札幌駅から円山まで。観光スポットをめぐりつつ。



富山なら


富山駅から環水公園 そして運河へ。




グラーツなら

ハウプトバンホフから シュロスベルグまで



そんな勢い。



エミノーニュ

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沈んでしまう!!  見たい景色がある。どこからがいいのか。どこだどこだ。

走り回るわたし。
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ガラタ橋。

空が赤い  
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ひしめく釣り人の間から
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寝床へ帰る鳥
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一番気に入っているもの


たまたま見えたものだけど。これがイスタンブール。


この人ごみ。客引き。イミテーション。物乞い。


ゴミ。喧騒。潮風。モスク。アザーン。


それを包み込む夕日。
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沈んでしまったら暗くなるし、船からの夕日もいいかなと船に飛び乗ります。

正確には、改札に飛び込みます。




そしたら、違う改札でした。


船に飛び乗る前に気づいてよかった。


駅員さんに言ったら、正しい船着場はあっちだから、これを見せて入れてもらいなさいと。


電子制御のSUICAのようなイスタンブールカードで飛び込んでしまったので。

手書きの紙をもらいました。



処理してもらえてよかった。


船から。
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さらばモスク   船着場の目の前
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エンジンがかかった。ぼわっと煙。
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トルコの国旗
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遠ざかる旧市街
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海から見る  ブルーモスクとアヤソフィアの対峙
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それを見る人々
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アジアへつながる鉄道の終着駅   

海からの姿  大きすぎて陸からはこうは撮影出来ない。
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約20分。夕暮れを満喫して、アジアサイド カドキョイに到着。
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もう暗いですね。

朝も一回荷物置きに行っているし、海からこの坂を上ったところ。

わかりやすいので、一人でも安心。

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夫と一緒なら、もう少し遅くても外食するけど

一人だと本当に怖いので。

用心を。



サバサンドのお店がまたあったので、take awayにして部屋で食べよう。
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こじんまりとしているけど、すごくきれいな部屋。

日本ではあまりないけど、もう慣れっこ。

共同バス、共同トイレのホステルの個室。
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サバサンドとローカルのビール。 ボスポラス海峡にかかる橋の絵でしょうかね?

トルコでは、ビールを買うと、真っ黒のビニール袋に入れられる。

お酒はそういう存在なのだろう。
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明日帰国予定。

今日の夫と同じ時間の便。午前中はもうちょい観光して。




どの都市もすごくいい思い出のあるトルコ。


他の国では見られない風景


そして、暖かい人との出会い。



すごくよかったなー。



なごり惜しいと思いつつ。

早く帰宅して爪を切りたい。そう思っている帰宅前夜。



おやすみなさい。
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